精選版 日本国語大辞典「立派」の解説
りっ‐ぱ【立派】
〘名〙
① (形動) (派を立てるの意。一説に「立破」の意から) おごそかで美しいこと、あるいは、すぐれていること。見事なこと。また、そのさま。
※俳諧・談林十百韻(1675)下「雪隠のあたりにすだく蛬〈在色〉 りっはに見ゆる萩垣の露〈卜尺〉」
※黄表紙・莫切自根金生木(1785)上「にわかに青楼の遊びとこころざし、おもてはりつぱで内証はくるしい」
② (形動) 十分に整っているさま。不足や欠点のないさま。
※佐渡流人行(1957)〈松本清張〉二「立派な前科者だ、佐渡送りにしても、どこからも文句の出る尻は無い筈だ」
③ ⇒たては(立派)
りゅう‐は リフ‥【立派】
〘名〙
① 派を立てること。ある流派を起こすこと。
※易林本節用集(1597)「立派 リフハ」
② 各派の拠って立つ立場。たては。
※浮世草子・傾城禁短気(1711)三「愚僧もおのおのの立派(リウハ)に心得ぬ事あれば」
③ ⇒りっぱ(立派)
たて‐は【立派】
〘名〙 (派を立てるの意から) 各派の拠(よ)って立つ立場、主張など。各派の領分。また、その人の主義、主張。
※家忠日記‐天正九年(1581)九月八日「彼座頭に大うすのたては聞候」
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