立派(読み)リッパ

デジタル大辞泉 「立派」の意味・読み・例文・類語

りっ‐ぱ【立派】

[形動][文][ナリ]一派を立てる意から。一説に「立破」の音から》
威厳があって美しいさま。堂々としているさま。また、非常にすぐれているさま。「立派邸宅」「立派業績
十分に整っているさま。不足欠点のないさま。「立派に生活を立てていく」「立派な大人」
[派生]りっぱさ[名]
[類語]殊勝健気神妙奇特感心見事偉い偉大有徳大した優れた結構素晴らしい良い素敵すてき最高絶妙卓抜秀逸目覚ましい輝かしいたえなるえも言われぬ良質上質上等優良佳良純良良好上上上乗めぼしい目立つ引き立つ顕著水際立つ著しい際立つ光る目を引く人目を引く人目につく目に立つひときわおも立つとりわけ値千金掛け替えのない群を抜く卓出卓越卓絶逸出上手巧みうまい巧妙老巧達者器用賢い上出来物の見事結構尽くめ何より・申し分が無い・言う事無し天晴れナイスワンダフル目の覚めるよう目に染みる冴える抜群抜きん出る飛び抜けるずば抜ける頭抜ける並外れる人並み外れる度外れ断トツ非凡出色傑出一日いちじつの長素人離れ玄人はだし超人的

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立派」の意味・読み・例文・類語

りっ‐ぱ【立派】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) ( 派を立てるの意。一説に「立破」の意から ) おごそかで美しいこと、あるいは、すぐれていること。見事なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「雪隠のあたりにすだく蛬〈在色〉 りっはに見ゆる萩垣の露〈卜尺〉」(出典:俳諧・談林十百韻(1675)下)
    2. 「にわかに青楼の遊びとこころざし、おもてはりつぱで内証はくるしい」(出典:黄表紙・莫切自根金生木(1785)上)
  3. ( 形動 ) 十分に整っているさま。不足や欠点のないさま。
    1. [初出の実例]「立派な前科者だ、佐渡送りにしても、どこからも文句の出る尻は無い筈だ」(出典:佐渡流人行(1957)〈松本清張〉二)
  4. たては(立派)

りゅう‐はリフ‥【立派】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 派を立てること。ある流派を起こすこと。
    1. [初出の実例]「立派 リフハ」(出典:易林本節用集(1597))
  3. 各派の拠って立つ立場。たては。
    1. [初出の実例]「愚僧もおのおのの立派(リウハ)に心得ぬ事あれば」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)三)
  4. りっぱ(立派)

たて‐は【立派】

  1. 〘 名詞 〙 ( 派を立てるの意から ) 各派の拠(よ)って立つ立場、主張など。各派の領分。また、その人の主義、主張。
    1. [初出の実例]「彼座頭に大うすのたては聞候」(出典:家忠日記‐天正九年(1581)九月八日)

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