春心（読み）シュンシン

デジタル大辞泉

しゅん‐しん【春心】

１ 春に心の中に生じる思い。春思。
２ 好色な気持ち。春情。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

しゅん‐しん【春心】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 春の季節に、心の中に起こる感情。春の思い。春思。
   1. [初出の実例]「風落_二庭芳_一暮景深、春花幾処悩_二春心_一」(出典：田氏家集（892頃）下・酔中惜花)
   2. [その他の文献]〔宋玉文‐招魂〕
3. ② 好色な気持。いろけ。春情。
   1. [初出の実例]「かの妓只顧(ひたすら)鼓を鳴らして春心(シュンシン)をうごかす」(出典：洒落本・雑文穿袋（1779）)

はる‐ごころ【春心】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 春の頃ののどかな心もち。春ごこち。《 季語・春 》
   1. [初出の実例]「寐て起きて愚も是や春心〈乙二〉」(出典：俳諧・発句題叢（1820‐23）春)
3. ② 男女間の情欲。いろけ。春情。
   1. [初出の実例]「さは云へ人の春心(ハルゴコロ)、又いましめに従ふ事、稀にもかたき業(わざ)になん」(出典：人情本・貞操婦女八賢誌（1834‐48頃）初)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【春心】しゆんしん

春の思い。

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出典　平凡社「普及版 字通」