東国原英夫(読み)ひがしこくばるひでお

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東国原英夫」の意味・わかりやすい解説

東国原英夫
ひがしこくばるひでお
(1957― )

政治家、テレビタレント。宮崎県都城(みやこのじょう)市生まれ。1980年(昭和55)専修大学経済学部卒業。1982年には人気漫才師、ビートたけし北野武)の弟子となる。芸名は「そのまんま東(ひがし)」。テレビ番組で活躍していたが、師匠ビートたけしや仲間らと写真週刊誌編集部への報復行為に参加(1986)、あるいは未成年から風俗店でサービスを受けたこと(1998)などの不祥事により謹慎生活も経験した。1987年には小説『ビートたけし殺人事件』を書いた。2000年(平成12)早稲田(わせだ)大学第二文学部に入学、2004年卒業。同年早稲田大学政治経済学部へ入学、地方自治を学ぶ。2006年3月同校中途退学。同年12月官製談合事件による宮崎県知事の辞任に伴う知事選挙に出馬、地道に選挙公約を説く姿勢が有権者の支持を集め、2007年1月、大差で知事選に勝利した。知事就任後は自ら「宮崎県のセールスマン」として宮崎県のPR活動を精力的に行い、県民の高い支持を得たが、2011年1月一期で退任。同年4月東京都知事選挙に出馬するが、石原慎太郎に敗れた。

[編集部]

『共同通信社宮崎支局著『総理を夢見る男 東国原英夫と地方の反乱』(2010・梧桐書院)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「東国原英夫」の解説

東国原英夫 ひがしこくばる-ひでお

1957- 昭和後期-平成時代のタレント,作家,政治家。
昭和32年9月16日生まれ。都城泉ヶ丘高時代,ハンドボールでインターハイに出場。昭和55年バラエティ番組「笑ってる場合ですよ!」の「お笑い君こそスターだ!」のコーナーで漫才コンビのオスカル・メスカルで出場してグランドチャンピオンとなった。57年ビートたけし(ツービート)の付き人。63年に著した「ビートたけし殺人事件」がベストセラーとなる。平成19年宮崎県知事に当選。「宮崎県のセールスマン」を自任し積極的にマスメディアに出演する。キャッチフレーズ「どげんかせんといかん」が19年流行語大賞にえらばれ,20年には「PRパーソン・オブ・ザ・イヤー」にえらばれた。24年衆議院議員初当選(日本維新の会)。25年日本維新の会を離党し,議員も辞職。離婚したかとうかず子(加藤和子)とのあいだに1男1女。宮崎県出身。専修大卒,早大卒。タレント時代の芸名はそのまんま東。

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