湾口に発達した砂州などにより外海と切り離されて生じた浅い湖。ラグーンlagoonともいう。潟(かた)と同義。汽水湖の多くが成因的には潟湖であり、日本の大きな湖のなかに占める地位は高い。代表例のサロマ湖(北海道)では、1929年(昭和4)に潮口が人工的に開削されており、また浜名湖(静岡県)では、1498年9月20日(明応(めいおう)7年8月25日)の東海道地震と1510年9月21日(永正(えいしょう)7年8月8日)の摂津(せっつ)・河内(かわち)方面の地震(1510)などによって砂州が切れたとされる。このように潟湖は、その形成史において汽水と淡水の状態を繰り返す場合が多い。
[森 和紀]
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…(4)海の物理作用によるもの 沿岸流の力で海岸寄りに形成された砂州や砂嘴(さし)によって,海の一部が切り離されて湖沼化したもの。潟湖(かたこ)またはラグーンと呼ばれる。海水が供給されるため比較的塩分が多く,かつ浅い。…
…海岸線に平行して沖合に発達する砂州はとくにバリアbarrier(沿岸州)とよばれ,アメリカ合衆国大西洋岸では大規模なバリアが発達する。砂州によって出口をふさがれた湾は潟湖(ラグーン)または海跡湖とよばれる。【米倉 伸之】。…
…沿岸の浅海の一部が,砂州,沿岸州,砂嘴(さし)などにより外海と切り離され,浅い湖沼となったもので,潟(かた),潟湖(かたこ∥せきこ)とも呼ぶ。海水は1~数ヵ所より湖に流出入し,湖水は汽水となる。…
…沿岸の浅海の一部が,砂州,沿岸州,砂嘴(さし)などにより外海と切り離され,浅い湖沼となったもので,潟(かた),潟湖(かたこ∥せきこ)とも呼ぶ。海水は1~数ヵ所より湖に流出入し,湖水は汽水となる。…
※「潟湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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