内湾や浅海の一部が、砂嘴(さし)や砂州、または沿岸州によって外海から切り離され、湖となった地形で、潟湖(せきこ)・ラグーンともいう。一般に水深は浅い。海水と陸水が混じり合い汽水をたたえるが、潮口を通して、干満に伴う外海水との交流が行われることが多く、塩分は時間的にも空間的にも大きく変化する。海底が比較的緩傾斜で潮差が小さい沿岸によく発達し、このため日本では太平洋側より日本海とオホーツク海沿岸に多くみられる。しだいに埋め立てられて海岸湿地となる場合や、人工的に排水されて埋め立てられることが多い。北海道のサロマ湖、石川県の河北潟(かほくがた)、干拓が進められた秋田県の八郎潟などは潟の典型的な例である。
[森 和紀]
(せき)。潟は塩気のある地。また、ひがた。わが国では入江などの、干潮時に沙地となるところをいう。
、加太(かた) 〔名義抄〕潟 ウツス・ソソグ・カタ・トドム 〔字鏡集〕潟 カタ・シハハユシ出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
→ラグーン
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…沿岸の浅海の一部が,砂州,沿岸州,砂嘴(さし)などにより外海と切り離され,浅い湖沼となったもので,潟(かた),潟湖(かたこ∥せきこ)とも呼ぶ。海水は1~数ヵ所より湖に流出入し,湖水は汽水となる。…
※「潟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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