看板に偽りなし(読み)カンバンニイツワリナシ

デジタル大辞泉 「看板に偽りなし」の意味・読み・例文・類語

看板かんばんいつわりなし

実状看板に書いてあることと一致している。外見実質とが一致している。

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精選版 日本国語大辞典 「看板に偽りなし」の意味・読み・例文・類語

かんばん【看板】 に 偽(いつわ)りなし

看板に書いてあることと実物とに違いがない。また、外見や言われていることと実質が一致している。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「芝居のしくみ明日はつらみせ 看板に偽のなき神無月〈西鶴〉」

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ことわざを知る辞典 「看板に偽りなし」の解説

看板に偽りなし

看板に書いていることや公言していることと実物とに違いがない。外見と中身とが一致している。

[使用例] 若紫(女の源氏名)は確かにこうした巷ではまず掘り出し物の部類である。というのはこんなところへ来て、初心うぶの、無垢のと求める方が無理であり、野暮であろうと思っていたのに、不思議に看板に偽りなく初見世であった[今日出海*努力賞の女|1950]

[解説] 昔から看板の宣伝文句は、えてして誇大なものが多くありました。そうしたなかで、文字どおり信用できるものに出会ったときの思いを表すものですが、業者もこの表現を引いて請け合うことができます。ただし、期待に反した場合は、「看板に偽りあり」と批評されることになります。

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