(読み)ぞう

精選版 日本国語大辞典 「臓」の意味・読み・例文・類語

ぞう ザウ【臓】

〘名〙 体内心臓肝臓腎臓肺臓・脾(ひ)臓などの器官内臓五臓。はらわた。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「眼の抜け、ざうの尽きんを期に定めて大学の窓に光ほがらかなる朝は、眼も交はさずまぼる」
信長記(1622)一五上「宿主にいとまを乞、腹切、臓(ザウ)を活とつかみ出し」 〔漢書‐王吉伝〕

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デジタル大辞泉 「臓」の意味・読み・例文・類語

ぞう【臓〔臟〕】[漢字項目]

[音]ゾウ(ザウ)(呉)
学習漢字]6年
体腔内の諸器官。「臓器臓腑ぞうふ肝臓五臓心臓腎臓膵臓すいぞう内臓

ぞう〔ザウ〕【臓】

はらわた。内臓。「しん

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【臓腑説】より

…中国医学の基本的な概念の一つで,《素問》《霊枢》など,漢代の《黄帝内経》に由来するという書に記載され,その後これを中心にして発展した。臓と腑はもとは蔵と府と書かれていた。臓と腑も胸部と腹部の内臓であるが,臓は内部の充実した臓器で気を蔵し,腑は中空のもので摂取した水と穀物を処理したり,他の部位に輸送したり,体外に出したりするという区別がされている。…

※「臓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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