荒野の呼び声(読み)コウヤノヨビゴエ(その他表記)The Call of the Wild

デジタル大辞泉 「荒野の呼び声」の意味・読み・例文・類語

こうやのよびごえ〔クワウヤのよびごゑ〕【荒野の呼び声】

《原題The Call of the Wildロンドン長編小説。1903年刊。ペットとして飼われていた犬が、さらわれてそり犬になり、やがて野性にかえっていく姿を描く。1908年のD=W=グリフィス監督による映画化以降、数度の映画化があり、日本ではアニメ化もされている。別邦題「野性の呼び声」。

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関連語 岩波文庫 荒野

日本大百科全書(ニッポニカ) 「荒野の呼び声」の意味・わかりやすい解説

荒野の呼び声
こうやのよびごえ
The Call of the Wild

アメリカの作家ジャック・ロンドンの長編小説。1903年刊。『野性の呼び声』の邦題もある。カリフォルニア富豪に飼われ満ち足りた生活をしていた犬のバックは、ユーコン川地方に連れて行かれ、そりを引かされるが、競争相手や寒さや飢えと闘ううちに、原始本性に目覚め、飼い主の死後、人間とのきずなを断ってオオカミの群れに加わり、その首領となる。この物語は作者の文学的技術の優秀さを示すばかりでなく、冒険ヒロイズムのロマンチックな要素に富み、原始性、遺伝性、環境の改善などが中心テーマで、動物の物語であると同時に人間の物語と考えることもできる。この作品によってロンドンの文名は確立された。

[板津由基郷]

『岩田欣三訳『荒野の呼び声』(岩波文庫)』

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百科事典マイペディア 「荒野の呼び声」の意味・わかりやすい解説

荒野の呼び声【こうやのよびごえ】

J.ロンドンの小説。《The Call of the Wild》。1903年刊。飼犬バックがアラスカへ連れて行かれ,そり犬として働くが,野性に帰ってオオカミの群の首領として活躍する。野性と反抗賛美,自由へのあこがれを描いた異色作。

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