アメリカの作家ジャック・ロンドンの長編小説。1903年刊。『野性の呼び声』の邦題もある。カリフォルニアの富豪に飼われ満ち足りた生活をしていた犬のバックは、ユーコン川地方に連れて行かれ、そりを引かされるが、競争相手や寒さや飢えと闘ううちに、原始の本性に目覚め、飼い主の死後、人間とのきずなを断ってオオカミの群れに加わり、その首領となる。この物語は作者の文学的技術の優秀さを示すばかりでなく、冒険とヒロイズムのロマンチックな要素に富み、原始性、遺伝性、環境の改善などが中心テーマで、動物の物語であると同時に人間の物語と考えることもできる。この作品によってロンドンの文名は確立された。
[板津由基郷]
『岩田欣三訳『荒野の呼び声』(岩波文庫)』
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
[名](スル)1 すばやく書き記すこと。特に、速記術を用いて演説・談話などを書き取ること。「対談を速記する」2 「速記術」の略。「速記を覚える」3 「速記者」の略。「速記を雇う」4 「速記録」の略。「...