コーヒーと砂糖,パンとバターというように,一つの消費活動のために同時に需要される傾向にある財を,互いに補完財であるという。代替効果(所得効果・代替効果)の対称性から,コーヒーが砂糖の補完財であるとともに,砂糖はコーヒーの補完財である。インキの値上がりが万年筆の需要にほとんど影響を与えないように,補完財の需要は,代替財のようには価格変化にあまり反応しない。補完財の反対が代替財で,コーヒーと紅茶のように,両者が同種類の満足を与えることから互いに競合する財を,互いに代替財であるという。XとYという財に対し,Yの量を一定にしてXの量を増加させたときに,もしYの限界効用が上昇すれば,XとYとは補完,下落すれば代替のそれぞれ関係にあると,F.Y.エッジワースとV.パレートは定義した。後にJ.R.ヒックスにより,より厳密な定義が与えられた。
執筆者:賀川 昭夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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