船が赤道を通過するとき、船中で行われる道化芝居的な祭り。たとえば、これまでいちばん多く赤道を通過した者が海神に扮装(ふんそう)して、赤鬼、青鬼、風の神、天使などを引き連れて下界に降りてくる。一同がこれを迎え、船長が海神から赤道を開く大きな鍵(かぎ)を受け取る。そしてその後は仮装行列などが行われ、どんちゃん騒ぎをする。
これは、17世紀ころ、ポルトガル沿岸の暗礁海面で船員を縛って海水につけたというオランダ船で行われていた風習や、イギリスとの海峡で海流が速く暗礁の多い危険な場所として知られたラズ岬の沖合いで、初めて赤道を越えることになる船員に海水をかぶせて洗礼したというフランス船で行われていた風習などと関係があろう。
こうした風習が、南北回帰線や赤道という境界を越える際の緊張を和らげ、海神を和(なご)ませる儀礼として展開したものと思われる。現在でも、船員や乗客などに海水を浴びせたり、プールに投げ込む風習がよくみられる。
[新谷尚紀]
1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...