デジタル大辞泉 「露西亜」の意味・読み・例文・類語 ロシア(Rossiya) ヨーロッパ東部からシベリアに及ぶ地域に、スラブ民族が建てた国。862年北海北方におけるルスのノブゴロド公国建国に始まり、諸公国の分立時代を経て、13世紀にモンゴルに征服されたが、1480年ごろモスクワ大公国が成立。17世紀以降はロマノフ家による中央集権国家として発展。ピョートル1世のとき絶対主義体制を確立し、皇帝(ツァーリ)による専制支配が続いたが、1917年のロシア革命によって帝政は崩壊、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立。その構成する一共和国となる。1991年ソ連の解体により、ロシア連邦となる。[補説]「露西亜」とも書く。「ロシア連邦」の略。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「露西亜」の意味・読み・例文・類語 ロシア【露西亜】 ( [ロシア語] Rossija )[ 異表記 ] ロシヤ[ 一 ] 九世紀にロシア平原の西部に興り、のちヨーロッパの東部からシベリアに及ぶ地域を支配したスラブ民族を中心にした巨大国。九世紀後半キエフ公国の成立後、一二世紀には封建的諸公国の分立時代となり、一三世紀にモンゴルの征服を受け一時期キプチャク‐カン国の属国となった。その後一四世紀にはロシア帝国のもととなるモスクワ大公国が生まれ、中央集権国家として成長。一七世紀以降はロマノフ家の支配が始まりピョートル一世の時に絶対主義体制を完成、ロシア帝国として発展。しかし、一九一七年の二月革命によりロマノフ朝は崩壊。続く十月革命により世界初の社会主義政権が成立した。オロシャ。[初出の実例]「魯西亜(ロシヤ)は北の又北なる国に御座候処、『ペートル』と申英主出候て」(出典:外国事情書(1839))[ 二 ] 中央ロシアからシベリアにかけてユーラシア大陸の北部を占める連邦国。一九一七年の十月革命後に社会主義共和国として成立、二二年以降はソビエト連邦の中心、ロシア‐ソビエト連邦共和国と称した。九一年ソビエト連邦の解体により独立し、ロシア連邦と改称。共和国二一、地方(クライ)六、州四九、連邦特別市二、自治州一などから成る。首都モスクワ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例