精選版 日本国語大辞典 「青銭」の意味・読み・例文・類語 せい‐せん【青銭】 〘名〙① 青銅の銭。あおせん。※随筆・昆陽漫録(1763)五「青銭は即ち鍮金銭のことなるべし」 〔杜甫‐北鄰詩〕② 蓮の葉を形容していう語。また、蓮の葉の上にたまった露。※扶桑集(995‐999頃)九・賀菅秀才献策登料、不堪欣感贈以長句〈大江朝綱〉「紅桂枝高分種久、青銭価躍買声喧」 〔杜甫‐漫興詩〕 あお‐せん あを‥【青銭】 〘名〙 明和五年(一七六八)から発行の寛永通宝四文銭の俗称。材質が真鍮なので、当時通用の一文銭にくらべて青白く見えたところからいう。青四文銭。→赤銭。※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「文久銭と鐚(びた)がまじれば〈略〉、二文たかい勘定、青銭(アヲセン)なればいぜんとどうやう」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報