鯨波(読み)ゲイハ

デジタル大辞泉 「鯨波」の意味・読み・例文・類語

げい‐は【鯨波/×鯢波】

大波巨濤きょとう
大ぜいの人が一斉にあげる声。ときの声。
[類語]ときの声凱歌勝ちどき喊声雄叫び

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精選版 日本国語大辞典 「鯨波」の意味・読み・例文・類語

げい‐は【鯨波・鯢波】

  1. 〘 名詞 〙 ( 鯨のような大きな動物が、波をおこし水を吹き立てるさまから )
  2. 大きな波。大波。巨濤(きょとう)怒濤鯨浪
    1. [初出の実例]「未竜顔忽溺鯨波」(出典左記(1180か))
    2. [その他の文献]〔劉禹錫‐送源中丞充新羅冊立使詩〕
  3. 戦場などで、多くの人が一度にどっとあげる大きな声。鬨(とき)の声。喊声(かんせい)。鯨浪。
    1. [初出の実例]「此より四海大に乱て〈略〉狼煙天を翳め、鯢波(ゲイハ)地を動かすこと、今に至て四十余年」(出典:太平記(14C後)一)
    2. [その他の文献]〔駱賓王‐和孫長史秋日臥詩〕

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普及版 字通 「鯨波」の読み・字形・画数・意味

【鯨波】げいは

巨濤。

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