フロリアナイト
- 岩石学辞典
- 赤い長石,白い正長石,石英および緑色のピナイトで構成される花崗岩[Branco : 1895].
ムーンストーン moonstone
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 月長石。薄青,乳白色,灰乳白色,薄茶色の半透明のアルカリ長石。特定の方向に青みを帯びた輝きを発する長石グループの宝石。この輝きは微ペルト組…
ラパキヴィ組織
- 岩石学辞典
- Na長石が大きな丸い形のカリ長石結晶の表面を取り囲んで成長した組織.
モンゾノーライト
- 岩石学辞典
- ノーライトで,塩基性斜長石に少し正長石が加わった岩石をいう[Johannsen : 1920].
文象花崗岩
- 岩石学辞典
- 花崗岩や花崗岩ペグマタイトで,石英とカリ長石が粗粒の連晶として文象構造を示すもの[Brongniart : 1813].石英と長石は同時に晶出したか,長石の…
セン(閃)緑岩【せんりょくがん】
- 百科事典マイペディア
- 深成岩の一種。灰ソウ長石〜中性長石,角セン石,黒雲母を主とする粗粒完晶質岩石。石英が10%以上入ると石英セン緑岩に,正長石が加わると花コウセ…
オルソベース
- 岩石学辞典
- 正長石輝緑岩または正長石玢(ひん)岩を指す[Belyankin : 1911].
日長石 にっちょうせき sunstone
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 斜長石の一種で,黄金色,赤褐色などを呈し,閃光を発するもの。比重 2.62~2.65。飾石となる。この性質は斜長石中の曹灰長石の結晶中に針鉄鉱や赤鉄…
粗面石英安山岩
- 岩石学辞典
- デレン岩(dellenite)の一種で,斑晶はNa-正長石,オリゴクレース,古銅輝石,黒雲母(含まれないこともある),オージャイトで,石基にはNa-正長石…
スペッサルト岩
- 岩石学辞典
- 角閃石(緑色角閃石)と酸性斜長石からなっている閃緑岩質のランプロファイア.時に正長石も含まれる.主成分はオージャイト,角閃石,斜長石などで…
サブソルバス花崗岩
- 岩石学辞典
- ボーエンとタトルが,Ab-Or-H2O系とAb-Or-SiO2-H2O系の相関係と,存在する長石相の種類を基礎にした分類.二種類のアルカリ長石を含む花崗岩で,カリ…
ミルメカイト組織
- 岩石学辞典
- 蛭石状の石英とNaに富む斜長石の連晶でシンプレクタイトの形をしている.この中の石英は光学的に連続しており,斜長石の中で石英は泡状または蠕虫(…
曹長石 そうちょうせき albite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- NaAlSi3O8 。斜長石の端成分の一つ。灰長石との間に連続固溶体を形成する。広義には Ab100An0~Ab90An10 ( Ab は曹長石,An は灰長石) のものをいう…
バルゾヴァイト
- 岩石学辞典
- コランダム・ペグマタイトで,主としてコランダムと灰長石から構成される岩石[Karpinsky : 1874].バルゾヴァイト(barzovite)は灰長石の意味.
ヴェトララ岩
- 岩石学辞典
- ネフェリンを含む火山岩で,カリ長石が塩基性斜長石よりも多く含まれる.正長石とラブラドライトの斑晶が粒間のネフェリンに充填されている[Johanns…
フェロイド
- 岩石学辞典
- 長石(feldspar)と准長石(felspathoid)を合せた語[Hodge : 1924].
フーイベルグ岩
- 岩石学辞典
- 優黒質の角閃石正長石斑糲(はんれい)岩で,角閃石,斜長石,正長石,石英などからなる岩石[Westermann : 1932, van Tongeren : 1934, Tröger :…
粗面玄武岩
- 岩石学辞典
- この岩石名はネフェリンまたはノゼアンを含む玄武岩に命名されたが[Boricky : 1874],ローゼンブッシュはモンチカイト(monchiquite)とカンプトナ…
そうちょうせき【曹長石】
- 改訂新版 世界大百科事典
ユーテクトパーサイト
- 岩石学辞典
- ほとんど同じ量比の紡錘状の正長石と斜長石の連晶のことである[Mawdsley : 1927].
アノーソサイト あのーそさいと anorthosite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ほとんど斜長石のみからなる粗粒の岩石。斜長岩ともいう。少量の斜方輝石、単斜輝石などを含む。アノーソサイトには斜長石の組成の少し異なる次の二…
粗面岩 そめんがん trachyte
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アルカリ岩系に属する火山岩ないし浅所貫入岩。深成岩の閃長岩に対応する。斑状で,石基は一般に短冊状の長石が平行に配列し,粗面組織を示す。淡色…
キェルサス岩
- 岩石学辞典
- 斜長石に富むラルヴィカイト.斜長石は53%におよび,岩石はアンデシン,アルカリ長石,オージャイト,角閃石,黒雲母,石英などからなっている[Br&…
カルクアルカリ花崗岩
- 岩石学辞典
- 花崗岩でアルカリ長石と斜長石の両方を含み,斜長石の量が目立って多く,黒雲母,白雲母,角閃石,輝石または電気石をもつ岩石[Rosenbusch : 1907]…
カルシクレース玄武岩
- 岩石学辞典
- 灰長石を含む玄武岩の一種.富士山の灰長石玄武岩など灰長石を含む三例の岩石からヨハンセンが区分したが,鉱物組成などは測定されていない[Wada : …
石英セン(閃)緑岩【せきえいせんりょくがん】
- 百科事典マイペディア
- 斜長石,石英,角セン石を主とし,花コウ岩とセン緑岩の中間に位置する深成岩。少量のカリ長石,黒雲母を伴う。カリ長石が多いと花コウセン緑岩とい…
エセックサイト斑糲岩
- 岩石学辞典
- 准長石に乏しく斜長石に富むエセックス岩[Brögger : 1890].
ハイランク・グレイワッケ
- 岩石学辞典
- 石質の砂岩で,かなりの量の長石の破片が含まれるもの[Kryine : 1945, Pettijohn, et al. : 1972].長石質グレイワッケ(feldspathic greywacke)…
粗面玄武岩 そめんげんぶがん trachybasalt
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アルカリ橄欖(かんらん)石玄武岩よりも無水ケイ酸とアルカリを多く含むアルカリ岩系列の玄武岩で、粗面岩に似た粗面組織をもつことが多い。外観は緻…
花崗斑糲岩
- 岩石学辞典
- 塩基性斜長石に富む花崗閃緑岩あるいは石英正長石斑糲岩で,顕晶質の火成岩で石英ラブラドライト─モンゾニ岩と石英斑糲岩の中間の岩石であるとされた…
石英閃緑岩 せきえいせんりょくがん quartz diorite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 石英を多く(20%以下)含む閃緑岩。カルク・アルカリ岩系列の安山岩に相当する化学組成で、粗粒で完晶質の火成岩。一般に半自形粒状の組織をもつ。…
カリ閃長岩
- 岩石学辞典
- 斜長石の量が全長石量の5%以下の閃長岩[Johannsen : 1937].アルカリ閃長岩と同義.
虫食い状石英
- 岩石学辞典
- みみず状の形状の石英で,長石と連晶となるか長石を貫入しているものである[Sederholm : 1916].
固相分離線
- 岩石学辞典
- 不混和関係を温度─組成図でたどった曲線.長石の場合には,曲線より高温のハイパーソルブス(hypersolvus)域では一種類の長石のみが形成される.曲…
閃長岩 せんちょうがん syenite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 石英をほとんど含まない(5%以下)か、まったく含まず、アルカリ長石をおもな構成鉱物とする粗粒で完晶質の火成岩。火山岩では粗面岩に相当する。ア…
ムーンストーン むーんすとーん moonstone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 月長石ともいい、乳白色の地に白ないし青い真珠光のような閃光(せんこう)を出すカリ長石の一種で、正長石やアノーソクレースであることが多い。この…
アプロイド
- 岩石学辞典
- 准長石アプライト[Shand : 1910].アプライトと准長石(foid)の合成語.
流紋石英安山岩
- 岩石学辞典
- 花崗閃緑岩に相当する組成の火山岩で,一般に斑状で班晶には石英,斜長石,正長石(含まれないこともある),黒雲母などが含まれ,石基は石英長石質…
カルシ流紋岩
- 岩石学辞典
- 流紋岩に含まれる斜長石の斑晶がラブラドライトであるもの[Johannsen : 1932].斜長石は斑晶のごく一部であって,一般にはオリゴクレースかアンデ…
粗面岩 そめんがん trachyte
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 流紋岩よりも無水ケイ酸(二酸化ケイ素)が少なく、アルカリが多い、アルカリ岩系列に属する火山岩。深成岩の一種である閃(せん)長岩に相当する化学…
モンゾニ岩 モンゾニがん monzonite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ほぼ等量のカリ長石 (主として正長石) と斜長石 (曹灰長石) を含み,黒雲母,輝石,角閃石などを伴う粗粒の完晶質深成岩。ときに石英を含むこともあ…
ハイウッド岩
- 岩石学辞典
- モンゾニ岩で,白色鉱物が有色鉱物より多く,カリ長石はラブラドライトよりも多く,少量のNa-准長石などを含む.アルカリ長石はポイキリティックにラ…
粗粒正長岩
- 岩石学辞典
- 完優白質の閃長岩で,ほとんど全部が正長石である[Turner : 1900].フランス語のorthoseは正長石の意味.
モンゾナイト状
- 岩石学辞典
- 自形の斜長石結晶の粒間を正長石が占めている組織[Bowes : 1989].
アルカリ化作用
- 岩石学辞典
- 接触した岩石にアルカリが濃集する過程.通常は長石の形成として現れることが多い.長石化作用(feldspathization)と関係がある.
ヴィテルボ岩
- 岩石学辞典
- ラブラドライトを含むリューサイト粗面岩で,正長石はラブラドライトよりも多く,長石はリューサイトよりも多い岩石.リューサイトの斑晶を多量に含…
そうちょう‐せき(サウチャウ‥)【曹長石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 斜長石の端成分の一つ。ナトリウム・アルミニウムを含む珪酸塩鉱物。白または淡色で透明または半透明。塊状または板状結晶で、酸性火成岩…
霞石 かすみいし nepheline
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アルカリ火成岩、霞岩、霞石閃長(せんちょう)岩、またとくに霞石玄武岩中に産する鉱物。この場合の霞岩はほとんど霞石と輝石からなり、少量の黄長石…
フォイダイト
- 岩石学辞典
- 准長石が明るい色の鉱物の60%以上を占める火成岩.フォイド(foid)とは准長石(feldspathoid)の略語で非常によく使用される.
逆累帯構造
- 岩石学辞典
- 斜長石の中心部よりも周辺部の方が灰長石成分(An)に富む鉱物の累帯構造.