枡 ます
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 物の量をはかる容器。単位としては石,斗,升,合,勺などがあった。『続日本紀』によれば,大宝2 (702) 年初めて枡と尺とを天下諸国に分ったという…
枡 ます
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 穀物や酒・油などの容積を計量する器具。日本では一般には木製の箱型が多く,円筒形もある。枡が使用され始めたのはかなり古いと推測されるが,たん…
枡 ます
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 決まった体積の容器または決まった体積の位置を示す指標や、一定体積を定める装置をもつ計量器であるが、普通は単位体積を盛り切って計るものをいう…
ます【×枡/升/×桝/▽斗】
- デジタル大辞泉
- 1 液体や穀物などの分量をはかる容器。木製または金属製で、方形や円筒形のものがある。「―で米をはかる」「一升しょう―」「五合―」2 1ではかった…
宣旨枡 (せんじます)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 延久年間(1069-74)に後三条天皇の勅命によって制定された平安時代中期の公定枡。延久宣旨枡ともいう。律令制が崩壊していった平安時代に,荘園整理…
京枡【きょうます】
- 百科事典マイペディア
- 戦国時代,京都中心に使用された枡。1568年織田信長が上洛すると,これを公定枡とした。太閤検地を実施した豊臣秀吉は,その基準となる石盛(こくもり…
宣旨枡 せんじます
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 延久4 (1072) 年に後三条天皇の宣旨によって制定された公定枡。鎌倉時代中期頃までは,京都をはじめ諸国の荘園でも広く使用されたが,室町時代に入る…
ます【枡(劇場)】
- 改訂新版 世界大百科事典
ますあらため【枡改め】
- 改訂新版 世界大百科事典
ますおり【枡織】
- 改訂新版 世界大百科事典
いち‐ます【市枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 平安末期頃からそれぞれの市で通用した統一規格の枡。[初出の実例]「彼方市之升、奈良之金ふせに相当。収納升と彼市升とは四勺はかり延と…
枡織 ますおり
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- (1)枡見本ともいい、実際に製織にかかる以前に、織物の色目と配色・柄などを小部分ずつ織り出したもので、商業取引に使われる。数センチメートルごと…
さか‐ます【酒枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 酒、醤油、酢、油などをはかるのに用いる柄の付いた枡。〔日葡辞書(1603‐04)〕
ます‐ざけ【×枡酒/升酒】
- デジタル大辞泉
- 枡に盛った酒。また、枡に盛って売る酒。
みず‐ます〔みづ‐〕【水×枡/水升】
- デジタル大辞泉
- 液体の量をはかる枡。多くは正方形のはこに柄をつけた形をしている。
こうしゅう‐ます〔カフシウ‐〕【甲州×枡】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、甲斐国で使用された枡。容積は京枡の約3倍。武田氏以来の枡という。
おお‐ます〔おほ‐〕【大×枡】
- デジタル大辞泉
- 普通のものより大形の枡。伊勢・甲州など各地にあった。
枡草 (マスグサ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 植物。カヤツリグサ科の一年草。カヤツリグサの別称
ます‐あみ【×枡網/升網】
- デジタル大辞泉
- 建て網の一。魚を誘導する垣網、多角形に立て回す身網と、その角に取り付ける袋網からなり、支柱などで固定する。袋網だけ船に引き上げて漁獲物を取…
京枡 (きょうます)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 1669年(寛文9)江戸幕府によって指定された全国統一的な公定枡。その1升枡についていえば,内法(うちのり)で縦・横ともに曲尺(かねじやく)の4寸…
甲州枡 (こうしゅうます)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 近世を通して甲斐国で都留郡を除く山梨,八代,巨摩の3郡で用いられた枡。京枡に対し国枡とも呼ばれたが,容量は方7.5寸(約22.7cm),深さ3.45744寸…
み‐ます【三枡・三升】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 小さい枡から順に大きい枡の中に重ね入れられるようにした枡。いれこます。② 紋所の名。①を上から見た形を図案化したもの。歌舞伎俳優、…
くすり‐ます【薬枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 平安時代、薬の量をはかるのに用いた枡(ます)。大小二種あり、大枡は水薬、小枡は散薬をはかる時に用いられた。大枡一杯は九合(約一・六…
こうしゅう‐ます(カフシウ‥)【甲州枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、甲州地方で使用した枡。武田信玄の遺法といわれ、甲州枡一升は京枡三升であった。甲府に枡座を置き、京枡一升五合を半(なから)…
きょう‐ます(キャウ‥)【京枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 枡の一種。京都を中心に使われていたところからいう。方四寸九分(約一四・七センチメートル)、深さ二寸七分(約八・一センチメートル)…
ため‐ます【×溜め×枡】
- デジタル大辞泉
- 下水や用水をためて、くみ取りやすくしたり、他の管へ送ったりするます。
せんじ‐ます【宣旨×枡】
- デジタル大辞泉
- 延久4年(1072)後三条天皇の宣旨によって定められた枡。鎌倉時代まで公的に通用。1升が現在の約6合7勺にあたる。延久の宣旨枡。
京枡 きょうます
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 豊臣秀吉(とよとみひでよし)が制定した尺貫法の枡。秀吉は検地の際、各地域によって違っていた度量衡を統一していったが、枡については当時京都中心…
升/枡【ます】
- 百科事典マイペディア
- 液体や穀物などの一定体積を測るための容器。現用の枡は1・2・5dl,1・2・5lなどメートル法により,方形・円筒形の木製,円筒・円錐形の金属・…
みず‐ます(みづ‥)【水枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 液体をはかるのに用いる枡。
きしゅう‐ます(キシウ‥)【紀州枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、紀州の徳川藩および高野山領で用いられた枡。大小二種あり、主に大きい方は租税米の俵入れや脱粟米をはかるのに、小さい方は民…
いれこ‐ます【入子枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 一合枡、三合枡、五合枡、一升枡の四個を組み合わせて一組としたもの。[初出の実例]「思ひの煙炭俵らから 入子升はかりかたきは人心〈正…
ます‐いし【×枡石/升石】
- デジタル大辞泉
- 枡のような四角形の石。
ます‐うり【×枡売り/升売り】
- デジタル大辞泉
- 酒・油・醤油しょうゆ・穀類などを枡ではかって売ること。はかりうり。
ます‐のみ【×枡飲み/升×呑み】
- デジタル大辞泉
- 枡に盛った酒を、じかに飲むこと。
ひと‐ます【人×枡】
- デジタル大辞泉
- 昔、軍勢をその中に入れて人数をはかるため、城外に設けた枡形。
しきり‐ます【仕切り×枡】
- デジタル大辞泉
- ⇒升ます3
み‐ます【三×枡/三升】
- デジタル大辞泉
- 1 大・中・小の三つの枡を入れ子にしたもの。いれこます。2 紋所の名。1を上から見た形を図案化したもの。歌舞伎俳優市川団十郎の紋所。
枡網 (ますあみ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 垣網(かきあみ)と囲網(かこいあみ),および多角形に屈曲した囲網の角々に取り付けられた囊網(ふくろあみ)からなる網を枡(桝)網とよぶ。囊網…
きじます【生地枡】
- 改訂新版 世界大百科事典
えど‐ます【江戸枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸枡座の発行した枡。縦、横五寸、深さ二寸五分。官許を得て東国三三か国に販売された。西国三五か国に販売された京都枡座の枡と初めは…
枡座 ますざ
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 江戸幕府が江戸と京都に置いた枡統制のための組織。江戸は町年寄の一人である樽屋藤左衛門(たるやとうざえもん)、京都は大工棟梁であった福井作左衛…
ます【升・×枡】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- ❶〔計器〕a measure液体用[穀物用]升a liquid [dry] measure米を一合升で計るmeasure rice with a one-go measure宝石を升で計るほど持っているShe…
京枡 きょうます
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 京判・京番とも。京都およびその周辺で使用された枡で,量制統一の基準となった。江戸時代にはとくに京枡座が製作した枡をさす。豊臣秀吉は太閤検地…
枡座 (ますざ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 江戸時代前期の枡は,太閤検地における基準枡である納枡によってほぼ統一されていたが,厳密には各地また用途によって枡目には相違があった。幕府は…
きょう‐ます〔キヤウ‐〕【京×枡】
- デジタル大辞泉
- 戦国時代から京都を中心に用いられた枡。豊臣秀吉によって全国統一の公定枡とされた。1升しょう枡は、方4寸9分(約15センチ)、深さ2寸7分(約8セン…
しんとう‐ます【浸透×枡】
- デジタル大辞泉
- 側面や底に穴があり、溜まった雨水を地中に浸み込ませる下水枡。浸水被害の抑止、地下水の保持などを目的に設置される雨水浸透枡。
ます‐おり【×枡織(り)/升織(り)】
- デジタル大辞泉
- ⇒蜂巣織はちすおり
ます‐ざ【×枡座/升座】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、江戸および京都で幕府から特許を得て公定枡を製作・専売した所。
せんじ‐ます【宣旨枡・宣旨斗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 延久四年(一〇七二)、後三条天皇の勅命によって公定した枡。奈良時代以来の乱れた量制に基準を設けた枡。今の枡の六合七勺(約一・二リ…