甲州枡(読み)コウシュウマス

世界大百科事典 第2版の解説

こうしゅうます【甲州枡】

近世を通して甲斐国で都留郡を除く山梨,八代,巨摩の3郡で用いられた枡。京枡に対し国枡ともよばれたが,容量は方7.5寸(約22.7cm),深さ3.45744寸(約10.5cm)で京枡3升(約5.41l)にあたったので三升枡の呼称もある。これを基本にその4分の1の〈はたご〉,またその半分の〈なから(半)〉,さらにその半分の〈小なから〉があった。製作は戦国武田氏以来の免許の由緒をもつ甲府工町の枡屋が営んだ。

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大辞林 第三版の解説

こうしゅうます【甲州枡】

江戸時代を通じて甲州で用いられた枡。容積は京枡の約三倍。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こうしゅう‐ます カフシウ‥【甲州枡】

〘名〙 江戸時代甲州地方で使用した枡。武田信玄の遺法といわれ、甲州枡一升は京枡三升であった。甲府に枡座を置き、京枡一升五合を半(なから)、同七合五勺を小半(こなから)と呼んで商用に用いた。〔地方凡例録(1794)〕

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世界大百科事典内の甲州枡の言及

【升∥枡】より

…しかし諸大藩では,京枡と同規格の枡を自藩で製造し,また家臣への扶持米(ふちまい)支給のための扶持枡,城下町商人の商業枡など,藩独自の異量の枡を製造使用した例も少なくない。また幕府の直領である甲斐国の大部分の地方では,武田信玄の遺制と称して,江戸時代初期から明治に至るまで,公定枡の一種として甲州枡の使用が許された。この枡は京枡の3倍の容積をもつ特殊なものである。…

※「甲州枡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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