デジタル大辞泉
「デクーニング」の意味・読み・例文・類語
デ‐クーニング(Willem de Kooning)
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デ・クーニング
Willem de Kooning
生没年:1904-97
アメリカの画家。抽象表現主義の代表的作家。オランダのロッテルダムに生まれ,〈デ・ステイル〉の運動にふれた後,1926年アメリカに渡る。29年ゴーキーと出会い,ともにピカソに刺激される。またポロックの作品に形態の抽象化を学ぶ。50年から描きはじめた〈女〉シリーズは,醜悪な肉塊の女体を激しい筆触で描き,実存主義的な人間像として話題を呼んだ。以後,剛直な筆触で抽象度をつよめた奔放な画面を描いたが,その根底には,肉体と風景を重ね合わせたビジョンがある。近作は,ピンク色の強い〈女〉に集中しているが,初期に比べると,枯淡の味わいがある。
執筆者:東野 芳明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報