筆触(読み)ヒッショク(その他表記)touch

翻訳|touch

デジタル大辞泉 「筆触」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐しょく【筆触】

絵画などで、筆さばきによって生じた色調リズム感などの効果タッチ

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精選版 日本国語大辞典 「筆触」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐しょく【筆触】

  1. 〘 名詞 〙 画家の筆が画面に触れた筆のあと。タッチ。
    1. [初出の実例]「芸術家が神来的に得た感想を表わす為に使用する色彩や筆触や旋律や」(出典:科学者と芸術家(1916)〈寺田寅彦〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筆触」の意味・わかりやすい解説

筆触
ひっしょく
touch

絵画用語。絵画で絵具を用いて画布またはその他材料の上にマティエール,つまり画面の肌を作り出すときの方法とその効果。特に油彩画の場合は絵具が濃厚で粘着力があるため,筆の跡を画面に残すことができるので,速さ,強さ,方向リズムなどによってある運動気分作者個性が表現される。 (→ブラッシュワーク )  

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