ノン・フィギュラティフ(読み)ノンフィギュラティフ

百科事典マイペディア 「ノン・フィギュラティフ」の意味・わかりやすい解説

ノン・フィギュラティフ

フランス語で〈非具象〉を意味する美術用語。一般には,フィギュラティフ(具象)の対概念で,抽象とほぼ同義であるが,特に純粋抽象に対して,有機的な生命感や自然の情感をとどめた様式をさす。バゼーヌマネシエなど主としてサロン・ド・メ系の作家が始めた。
→関連項目カリグラフィー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノン・フィギュラティフ」の意味・わかりやすい解説

ノン・フィギュラティフ
Non-figuratif

非具象絵画。一般に抽象絵画同義語として,具象絵画と対立して用いられる。フランス中心に使用されるようになった語で,人間思想情念を一切の物体形象を用いず,色,線,面などの造形要素のみで表現する絵画。

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