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書、書法のこと。通常は、なんらかの美的様式をもった書法をさす。ヨーロッパでは、7、8世紀ころのアイルランドの写本、さらにカロリング朝写本、その後中世の写本において徐々に体系化され、16、17世紀に印刷術にとってかわられるまで展開をみせた。また、イスラムの写本にも優れたものがある。中国では、書そのものがすでに9世紀以来絵画と同等の美術品とされ、日本にも伝えられ独自の発展を遂げた。こうした書そのものをさす以外に、現代美術においては、第二次世界大戦後の抽象表現主義の画家たちが日本および中国の書(前衛書道まで含めて)に関心を抱いて影響を受けたことがあるため、抽象表現主義の絵画の描法についてこの語が用いられることが多い。
[千葉成夫]
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(2013-1-15)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…以上のほか,イランの〈ターリークta‘līq〉体,14世紀にタブリーズの書家ミール・アリーによって創始された繊細で流麗な〈ナスターリークnasta‘līq〉体,その変形で17世紀中期にヘラートのシャフィーアによって始められた複雑な〈シカスタshikasta〉体,古い〈タウキー〉体に代わりオスマン帝国のスルタンによって公文書に使用された〈ディーワーニーdīwānī〉体,〈ジャリーjalī〉体,西方イスラム世界のマグリブ地方で発達した〈マグリビーmaghribī〉体(12世紀以降)などの書体がある。アラビア文字【杉村 棟】
【西洋】
ヨーロッパ諸語で〈書〉を意味する語にカリグラフィーcalligraphyがある。これは,ギリシア語の〈美しい〉と〈書くこと〉の合成語kalligraphiaに由来し,今日でもなんらかの美的配慮に基づく書法を意味する。…
…手書きの味を生かし量産する場合は手書き文字を原稿として,印刷やプラスチック成型をすることもある。(2)カリグラフィーcalligraphy 〈美しい書法〉の意味でもとは西洋のペンや筆による〈書〉とその技法をさした。印刷のない時代に写本をつくることから発展し,鑑賞を重んじ芸術にまで高められたものである。…
※「カリグラフィー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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