ラスカー・シューラー(読み)らすかーしゅーらー(英語表記)Else Lasker-Schüler

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラスカー・シューラー」の意味・わかりやすい解説

ラスカー・シューラー
らすかーしゅーらー
Else Lasker-Schüler
(1869―1945)

ユダヤ系ドイツの女流詩人。ウッパータール・エルバーフェルト生まれ。表現主義詩人として出発し、早くから特異な才能を認められてベルリン文壇に君臨、1933年スイスのチューリヒ亡命、しばしばエルサレムへ旅行、37年以降エルサレムに定住、そこで死去した。その詩にはユダヤ民族の宗教性、性的幻想、ドイツの文化と風土への愛が混ざり合う。詩集『聖別の日』(1905)、『わが奇蹟(きせき)』(1911)、『ヘブライバラード』(1913)、『わたしの青いピアノ』(1943)、戯曲『ブッパー川』(1909)など。

[神品友子]

『神品芳夫訳『わたしの青いピアノ』(『現代世界文学の発見4 亡命とユダヤ人』所収・1970・学芸書林)』

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百科事典マイペディア 「ラスカー・シューラー」の意味・わかりやすい解説

ラスカー・シューラー

ドイツのユダヤ系女性詩人。表現主義運動に加わり,ユダヤ人のあこがれと嘆きを独特な幻想をもって表現。亡命先のイスラエル窮死作品は《ヘブライのバラーデ》(1913年),《私の青いピアノ》(1943年)などの詩集のほか戯曲や散文

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