仮葉(読み)カヨウ

デジタル大辞泉 「仮葉」の意味・読み・例文・類語

か‐よう〔‐エフ〕【仮葉】

葉柄が変形して扁平になり、葉の役割を果たすもの。アカシアなど。偽葉ぎよう

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精選版 日本国語大辞典 「仮葉」の意味・読み・例文・類語

か‐よう ‥エフ【仮葉】

〘名〙 植物の葉で、一部の葉柄が形も作用葉身のようになったもの。偽葉。〔生物学語彙(1884)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「仮葉」の意味・わかりやすい解説

仮葉
かよう

平面化した葉柄(ようへい)と解釈され、しかも葉身にみられる光合成の機能をもつ葉のことで、偽葉(ぎよう)ともいう。仮葉では本当の葉身は退化しているとみられることが多い。マメ科のアカシア属には仮葉をもつ種が多いが、植物学上、仮葉とよばれるものを葉柄に相当するという解釈については反論もある。単子葉植物平行脈をもつ葉を一般に双子葉植物の葉の葉柄に相当すると考える仮葉説があるが、この学説にも疑問をもつ学者が多い。

[原 襄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮葉」の意味・わかりやすい解説

仮葉
かよう
phyllode

偽葉ともいう。葉の変態したもので,元来葉をつけている棒状部分であるはずの葉柄が,扁平化してそれ自体葉状となったもの。しばしば先端に葉身の退化した痕跡がみられる。

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