古平町(読み)ふるびらちよう

日本歴史地名大系 「古平町」の解説

古平町
ふるびらちよう

面積:一八八・四〇平方キロ

明治三五年(一九〇二)四月古平郡五ヵ町四ヵ村が合併して古平町が成立。積丹しやこたん半島の北東部、後志支庁管内の北部に位置する。北西部は積丹郡積丹町、西部は古宇ふるう郡の神恵内かもえない村・とまり村、南部は岩内いわない共和きようわ町・余市よいち仁木にき町、南東部は余市郡余市町に接する。積丹半島の尾根筋にあたる北西部に泥ノ木どろのき(九〇三・八メートル)両古美りようこび(八〇六メートル)当丸とうまる(八〇〇・三メートル)、北東部に湯内ゆうない(六四五メートル)天狗てんぐ(八七二・三メートル)、南部に稲倉石いなくらいし(七九五メートル)熊追くまおい(八〇五・四メートル)八内はちない(九四三・六メートル)などがそびえる。これらの山嶺を水源とする小河川が町域をほぼ東西に二分して北流する古平川に合流はま町の東で日本海に注ぐ。北西部に丸山まるやま丘陵が張出して小湾を形成するとともに冬の季節風を防ぐ。海岸部を国道二二九号が通る。当町域の一帯は、近世にフルビラ場所が置かれた。明治二年八月の国郡画定に伴い同場所の領域にあたる一帯を古平郡として設定した。同六年までに同郡内に七ヵ村が成立していた(後志国地誌提要)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古平町」の意味・わかりやすい解説

古平〔町〕
ふるびら

北海道西部,日本海に面する町。 1902年町制。地名アイヌ語のフルレビラまたはフィーピラ (赤い崖の意) に由来。町域は,積丹半島北岸にあって山地が多く,耕地は少い。江戸時代から昭和初期までニシン漁で栄えた。スケトウダラホッケ,イカなどの沿岸漁業が主産業。町域中央を流れる古平川流域で米,野菜が栽培され,乳牛飼育,養豚も行われる。奇岩,絶壁と釣場の多い石狩湾岸は,ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属する景勝地。国道 229号線が通る。面積 188.36km2。人口 2745(2020)。

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