出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
茨城県東部,東茨城郡の町。人口1万8328(2010)。那珂川河口の南にあり,鹿島灘に面する。中心集落の磯浜は,那珂湊,平磯とともに三浜(さんぴん)地方の一角を占め,沿岸・沖合漁業の中心地である。1961年に着手された大洗港建設事業は,74年に漁港部分が完成し,79年には重要港湾に指定された。塩干し,煮ダコなどの水産加工も盛ん。大洗海岸は北関東一の海水浴場で,《磯節》にも歌われ,大洗磯前(いそざき)神社,博物館,水族館などがあり,旅館,民宿など宿泊施設が多い。鹿島台地北端には日本原子力研究所大洗研究所,核燃料サイクル開発機構大洗工学センター(両者は2005年に統合され,日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターとなる)などの原子力施設がある。鹿島臨海鉄道線,国道51号線が通じるほか,大洗港と苫小牧との間には長距離フェリーが運行されている。
執筆者:千葉 立也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…那珂川をはさんで北の湊村(ひたちなか市)に相対する。平安時代の《和名抄》に見える鹿島郡宮田郷の地で,式内社大洗神社の神領であったという。江戸時代初め水戸藩領となり,1679年(延宝7)海岸に磯が多いので,磯浜と改称したと伝えられる。…
※「大洗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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