大笹原神社(読み)おおささはらじんじや

日本歴史地名大系 「大笹原神社」の解説

大笹原神社
おおささはらじんじや

[現在地名]野洲町大篠原

大篠原おおしのはら天徳てんとく鎮座。旧郷社。古くは牛頭天王社と称した。応永二一年(一四一四)四月二一日六角氏家臣馬淵氏を願主として社殿が再建された(大笹原神社蔵棟札銘)。文亀元年(一五〇一)の屋根葺替えでは、馬淵氏被官永原重秀が願主となり、上神主には馬淵殿、惣奉行には山川藤九郎・中屋次郎五郎があたった(同社蔵同年六月三日付棟札銘)。当社の天王神事(正月三日・一九日・二〇日、六月一五日)は祭神素戔嗚すさのお尊の八王子の神のうち七柱を、各々七人の頭人が一定期間自宅に祀るもので、頭人は東・西・まち岩倉の四神事組から出る。永正年間(一五〇四―二一)から現在に至る天王神事頭人差定状および天王社神事式目(大笹原神社文書)によれば、差定状の発給公文田所殿様の三名連署のかたちをとっていることに特徴があり、宛名の人物すなわち頭人は、馬淵氏被官あるいは永原氏一族と推定される地侍・殿原層をはじめ、一般百姓、両氏あるいは寺院の中間・小者などで構成されていた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大笹原神社」の意味・わかりやすい解説

大笹原神社
おおささはらじんじゃ

滋賀県野洲市所在の神社。スサノオノミコトらを祀る。王子社または牛頭 (ごず) 神社といわれたが,明治初年より現在の名に改められた。本殿は応永 21 (1414) 年の造立で建築彫刻意匠が特に優れ,国宝

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事典・日本の観光資源 「大笹原神社」の解説

大笹原神社

(滋賀県野洲市)
湖国百選 社/寺編指定の観光名所。

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