守随憲治(読み)しゅずいけんじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「守随憲治」の意味・わかりやすい解説

守随憲治
しゅずいけんじ
(1899―1983)

演劇研究家。東京生まれ。1923年(大正12)東京帝国大学国文科卒業。一高教授、東大教授などを歴任。59年(昭和34)定年退官後は実践女子大学学長などを務める。51年日本近世文学会代表、67年日本演劇学会会長。早くから歌舞伎(かぶき)劇の学問的研究に没頭し、『歌舞伎劇戯曲構造の研究』(1947)で文学博士となり、以後優れた業績を示して学界に指導力を発揮した。おもな著書に『歌舞伎通鑑』『歌舞伎序説』『近松』、共著に『歌舞伎図説』がある。

菊池 明]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「守随憲治」の解説

守随憲治 しゅずい-けんじ

1899-1983 大正-昭和時代の国文学者。
明治32年3月10日生まれ。上田万年(かずとし),藤村作(つくる)に啓発され,歌舞伎・浄瑠璃(じょうるり)を学術的に研究。昭和24年母校東大の教授,のち実践女子大学長。日本近世文学会代表などをつとめた。昭和58年2月7日死去。83歳。東京出身。著作に「歌舞伎通鑑」「歌舞伎劇戯曲構造の研究」など。

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