島原[市](読み)しまばら

百科事典マイペディア 「島原[市]」の意味・わかりやすい解説

島原[市]【しまばら】

長崎県島原半島東部の市。1940年市制。島原湾に臨む中心市街は松平氏7万石の城下町港町として発展。古くから豊富な湧(ゆう)水を利用する染色などの小工業が興ったが,現在は食品加工,酒造が盛ん。雲仙天草国立公園の観光中心地で,島原鉄道が通じ,熊本市,大牟田市へ定期航路がある。城跡,武家屋敷,キリシタン遺跡などの史跡,港の沖には景勝の地,九十九(つくも)島がある。1990年11月,雲仙岳中央火口丘の普賢岳が噴火し,翌年には火砕流死者,行方不明者43人を出した。2006年1月南高来郡有明町を編入。82.97km2。4万7455人(2010)。

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