度会町(読み)わたらいちよう

日本歴史地名大系 「度会町」の解説

度会町
わたらいちよう

面積:一三三・七三平方キロ

県の中南部に位置する農山村。郡中央部にあり、大台おおだいはら水源とする宮川の中流域を占める。東は伊勢市と南勢なんせい町、南は南島なんとう町、西は大宮おおみや町、北は玉城たまき町と多気たき多気町・大台町に接する。町域は紀伊山地の東端部に当たり、西南部から東部一帯は標高七八四・四メートルの釈迦しやか岳、七七八・三メートルの七洞ななぼら岳、七三三・三メートルの獅子ししヶ岳を中心に五〇〇メートル前後の山々が広く分布し、北部は三七五・一メートルの国束くづか山、三〇二・八メートルの大日だいにち山を中心とする国束山地が取囲み、町面積の九割を山林原野が占める。北部を宮川が東流し、東部のかみヶ岳(四九二メートル)から西南藤越ふじごえ峠へかけての断層線に沿って一之瀬いちのせ川が北流し、町の北東端で宮川に合流する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「度会町」の意味・わかりやすい解説

度会〔町〕
わたらい

三重県中部,宮川中流域の町。 1955年小川郷,内城田,一之瀬,中川の4村が合体,郡名をとって度会村となり,68年町制。紀伊山地東端にあたり,町域の大半が山林。木材のほか茶,シイタケなどを産する。特に茶は度会茶として知られる。北西部の注連指 (しめさす) にある正法寺観音堂の木造十一面観音立像は重要文化財。面積 134.98km2人口 7847(2020)。

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