民主自由党[大韓民国](読み)みんしゅじゆうとう[だいかんみんこく]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民主自由党[大韓民国]」の意味・わかりやすい解説

民主自由党[大韓民国]
みんしゅじゆうとう[だいかんみんこく]

略称民自党。韓国の政党。 1990年2月 15日,当時,ノ・テウ (盧泰愚) 政権の与党だった民主正義党,野党第1党でキム・ヨンサム (金泳三) 率いる民主党キム・ジョンピル (金鍾泌) 元首相率いる新民主共和党の3党が合同して結成された。合同の結果,民自党は国会議席の3分の2以上を獲得する巨大与党となり,88年4月の総選挙で与党民主正義党が過半数を割込んで以来続いてきた「与小野大」 (与野党逆転) 体制に終止符が打たれた。 92年3月に行われた総選挙では新党である統一国民党のあおりを受けて過半数に達しなかったものの,同年 12月の大統領選挙では,同党の金泳三がライバルである民主党のキム・デジュン (金大中) を大差で破り当選した。しかし,95年初めに党の運営をめぐる対立から金鍾泌が離党して自由民主連合を結成したほか,同党の初代総裁である盧泰愚前大統領が逮捕されるなど発足当時の状況が変化し,96年4月総選挙をひかえて悪いイメージを一掃するため 1995年 12月新韓国党と党名を変更した。

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