盧泰愚(読み)ノテウ

デジタル大辞泉 「盧泰愚」の意味・読み・例文・類語

ノ‐テウ【盧泰愚】

[1932~2021]韓国軍人政治家。第13代大統領慶尚北道出身。1955年陸軍士官学校卒業。80年全斗煥の後を受け軍保安司令官に就任し、翌年には政界入りした。88年から第13代大統領を務める。ソウルオリンピックを成功させ、当時のソ連中国国交を樹立。退任後、全前大統領と実行したクーデターの罪に問われた。ろたいぐ。→キムヨンサム

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百科事典マイペディア 「盧泰愚」の意味・わかりやすい解説

盧泰愚【ろたいぐ】

韓国の軍人,政治家。慶尚北道生れ。1955年陸軍士官学校卒業。ベトナム派遣軍の部隊長をつとめる。1979年の朴正煕(ぼくせいき)大統領暗殺事件直後,全斗煥少将ら陸士の同期生と決起して軍の実権を握り,1980年の全政権成立を支えた。1981年陸軍大将で退任してからは民主正義党に属して内相,ソウル五輪組織委員長などを歴任。1987年6月,党代表として言論の自由化などの〈民主化宣言〉を発表,新たな直接選挙制の下で12月の大統領選で当選,1988年就任。1990年金泳三民主党など野党と合同して民主自由党韓国民自党)を結成し総裁。1993年金泳三政権に交代した。1995年全斗煥とともに収賄容疑,内乱罪・反乱罪容疑で法廷に立たされ,1996年懲役17年の判決を受けたが,1997年12月特赦により釈放。
→関連項目金大中光州事件大韓民国朝鮮半島非核化宣言

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「盧泰愚」の意味・わかりやすい解説

盧泰愚(ろたいぐ)
ろたいぐ / ノテウ
(1932―2021)

韓国(大韓民国)の軍人、政治家。慶尚北道(けいしょうほくどう/キョンサンプクド)達城に生まれる。1955年陸軍士官学校第11期卒業。1960年軍事情報部隊、1961年防諜(ぼうちょう)部隊の将校を歴任し、1968年陸大卒業。1971年歩兵連隊長、1974年特戦旅団長、1979年首都警備司令官。1980年全斗煥(ぜんとかん/チョンドファン)の後を受け軍保安司令官、1981年大将で予備役となり、政務第二長官として政界入り。以後、体育部長官、内務部長官を経て、1983年オリンピック組織委員長に就任。1985年に民正党代表委員となって、国会議員当選(全国区)。陸士以来の全大統領の盟友で、最有力後継者と目されていたが、1987年6月民正党大統領候補に選出され、大胆な民主化宣言で政局に転機をもたらし、同年8月民正党総裁に就任。同年12月の大統領選挙に大差で勝利、翌1988年から1993年まで第13代大統領を務め、ソウル・オリンピックを成功させ、当時のソ連、中国と国交を結んだ。1995年に不当蓄財等の廉(かど)で逮捕され有罪となり刑に服した。1997年に特赦で釈放。

[玉城 素]


盧泰愚(ノテウ)
のてう

盧泰愚(ろたいぐ)

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「盧泰愚」の解説

盧泰愚(ノ・テウ)
Ro Tae-wu

1932~

軍出身の韓国の政治家,大統領(在任1988~93)。慶尚北道大邱(テーグ)の出身。陸軍士官学校を11期生として卒業。全斗煥(チョン・ドゥホアン)将軍の盟友として新軍部による政権掌握に参加。1987年6月,大統領直接選挙を含む8項目からなる民主化宣言を発表し,みずからも大統領選挙に出馬して当選する。金泳三(キム・ヨンサム),金鍾泌(キム・ジョンピル)との連合,ソウル・オリンピックの開催,ソ連,中国との国交樹立などに成功した。


盧泰愚(ろたいぐ)

盧泰愚(ノ・テウ)

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旺文社世界史事典 三訂版 「盧泰愚」の解説

盧 泰愚
ノテウ
No T'ae-u

1932〜  
韓国の第13代大統領
慶尚北道出身の軍人で,陸軍大将。1987年に「6.29民主化宣言」を発表。12月の大統領選挙に当選(在任1988〜93)して,韓国史上初の平和的政権交代を実現した。ソ連との国交樹立(1990),国連南北朝鮮同時加盟(1991),中国との国交樹立(1992)を行って,韓国の国際的地位の向上に貢献した。

盧 泰愚
ろたいぐ

ノテウ

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367日誕生日大事典 「盧泰愚」の解説

盧 泰愚 (ノ テウ)

生年月日:1932年12月4日
韓国の政治家;軍人

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