火点(読み)カテン

デジタル大辞泉 「火点」の意味・読み・例文・類語

か‐てん〔クワ‐〕【火点】

機関銃などの自動火器を備えた陣地
《「出火点」の略》火事の、出火した場所

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「火点」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ともし【火点】

〘名〙
① 火をともすこと。あかりをつけること。常夜灯に火をともすこと。また、その人や、その器具
※俳諧・紅梅千句(1655)五「びいどろの障子に玉兎冴還り〈季吟〉 火ともしの火や更てきゆらん〈長久〉」
夜間にかがり火などの火をたき、その火を守ること。また、その者。ひたき。
書紀(720)景行四〇年是歳(熱田本訓)「即ち秉燭人(ヒトモシ)の聰(さとり)を美めたまひて」
葬送の時、たいまつを持って前行する者。
※富岡本栄花(1028‐92頃)峰の月「御さきにも火ともしばかりにて」
※歌舞伎・染分千鳥江戸褄(傾城重の井)(1868)序幕「火ともしを待兼ねて久しぶりで来ましたわいな」

ひ‐とぼし【火点】

人情本・縁結月下菊(1839)中「火燈石(ヒトボシ)は鞍馬だらう」

か‐てん クヮ‥【火点】

〘名〙 機関銃などの自動火器がそなえてある陣地。
俘虜記(1948)〈大岡昇平〉「彼は火点観測のため単身前進し、迫撃砲直撃弾を受けて」

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