無産大衆党(読み)むさんたいしゅうとう

百科事典マイペディア 「無産大衆党」の意味・わかりやすい解説

無産大衆党【むさんたいしゅうとう】

左派無産政党。1928年労働農民党の結社禁止後,山川均ら反幹部派が同年7月に東京結成。書記長鈴木茂三郎。単一無産政党実現をめざし,12月には日本労農党などと合流日本大衆党を結成。
→関連項目堺利彦

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「無産大衆党」の意味・わかりやすい解説

無産大衆党
むさんたいしゅうとう

日本の政党。昭和初期の無産政党の1つ。 1928年4月結社禁止の弾圧を受けた労働農民党の反幹部派である山川均らによって,同年7月 22日東京本郷キリスト青年会館において結成された。中央執行委員長は欠員のまま,書記長に鈴木茂三郎就任。この頃,各地方に兵庫県無産大衆党,関西大衆党,秋田労農党など無産大衆党と傾向を同じくする地方政党が相次いで結成され,同年9月8日協調会館で行われた地方政党合同大会においてこれらと合同。さらに同年 12月 20日に日本労農党日本農民党と合体して日本大衆党を結成,無産大衆党は解消した。

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