物見峠(読み)ものみとうげ

日本歴史地名大系 「物見峠」の解説

物見峠
ものみとうげ

錦織の嵯峨立にしこおりのさがたち地区大清水おおしみずから米川の狼河原よねかわのおいのかわら地区へ越える峠で、小町こまち峠ともいわれる。標高約二六〇メートルとさして高くはないが、峠越えの道は急峻である。現在通路としてはほとんど用いられていない。「狼河原村安永風土記」には「小町峠坂、但狼河原町ヨリ嵯峨立村之内大清水通登米郡江之通用路ニ御座候」とあるのに、「嵯峨立村安永風土記」では「物見峠坂、但嵯峨立村ヨリ登米郡狼川原村鱒淵村江之道。坂之頂上狼川原村嵯峨立村境ニ御座候。狼川原村分者小町峠坂と申候」としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「物見峠」の意味・わかりやすい解説

物見峠
ものみとうげ

岡山県津山市と鳥取県智頭町の境にある中国山地越えの峠。標高 635m。津山市と鳥取市を結ぶ街道上にあるが,国道 53号線が東方黒尾峠を通るようになってさびれた。この峠の南を JR因美線がトンネルで抜ける。

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