竜泉洞(読み)リュウセンドウ

デジタル大辞泉 「竜泉洞」の意味・読み・例文・類語

りゅうせん‐どう【竜泉洞】

岩手県中東部、下閉伊しもへい郡岩泉町にある鍾乳洞しょうにゅうどう地底湖透明度が高く、名水として知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「竜泉洞」の意味・わかりやすい解説

竜泉洞 (りゅうせんどう)

岩手県中東部,下閉伊(しもへい)郡岩泉町にある鍾乳洞。宇霊羅(うれら)山(625m)の東麓に開口し,秋芳洞(山口),竜河洞高知)とともに日本の三大鍾乳洞とされる。南北に延びる安家(あつか)石灰岩層中に発達し,コウモリ穴,亀岩支洞など多くの支洞がある。主洞の総延長はすでに知られている部分だけで3100m以上あり,豊かな清水が地下川をなして流れていることと,深い地底湖があることが特徴で,〈岩泉湧窟(わつくつ)〉とも呼ばれ,洞内に生息する5種のコウモリ(ウサギコウモリ,キクガシラコウモリなど)とともに天然記念物に指定。支洞では鍾乳石石筍の発達がよい。
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百科事典マイペディア 「竜泉洞」の意味・わかりやすい解説

竜泉洞【りゅうせんどう】

岩手県岩泉町の石灰岩地域にある大石灰洞(天然記念物)。江戸時代には岩泉洞窟とみえる。総延長約2500m,地下水が石灰岩を溶かし,石筍(せきじゅん)や鍾乳石がある。洞内にウサギコウモリなど(天然記念物)が生息。北部安家洞(あっかどう)がある。
→関連項目岩泉[町]

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