デジタル大辞泉
「調法」の意味・読み・例文・類語
ちょう‐ほう【調法】
[名・形動](スル)
1 (テウハフ)
㋐「重宝2」に同じ。
㋑《古くは「ちょうぼう」とも》ととのえること。準備すること。特に、食事のしたくをすること。
「サカナヲ―スル」〈日葡〉
2 (テウホフ) 「調伏法」の略。
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ちょう‐ほう【調法】
〘名〙
[一] (テウハフ)
① (━する) 調査したり考慮したりすること。熟慮すること。また、よく思案し適切に処理すること。
料簡。
※
夢中問答(1342)中「木をけづるてうはうもなく、釘をだにつくりえぬ分剤ならば、鍛冶・番匠の内にも入るべからず」
② (古くは「ちょうぼう」とも) (━する) ととのえること。準備すること。工夫すること。したく。工夫。
※
大乗院寺社雑事記‐文明一〇年(1478)三月一五日「自
二予方
一可
二調法
一之由申
二給之
一」
※
蔭凉軒日録‐長享三年(1489)五月一三日「雖
レ然大衆重而有
二憤怒
一者、可
レ為
二二重之敗闕
一之条、不
レ及
二調法
一」
④ (━する) 食事の用意をすること。
食物を料理すること。食事の準備。
調理。料理。
※御湯殿上日記‐文明九年(1477)八月二九日「昨日の御てうほう色色まいる」
⑤ (形動) (━する) 便利で都合がよいさま。また、そう思って使うこと。
※談義本・世間万病回春(1771)四「かの長明が竹の柱よりも
竹格子にかり店の気散じとて
浮世を捨しも捨られしも
人目にたたぬを調法
(テウホウ)と」
※
謡曲・
鉄輪(1488頃)「かの者仏神に祈る数積もって、おん命も
今夜に極まって候ふほどに、それがしが調法
(てうぼふ)にはかなひ難く候」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報