デジタル大辞泉
「カニア」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
カニア
Khaniá
ギリシア南部,クレタ島の町。人口5万(1991)。島の西寄りに位置して,重要な海港でもある。クノッソスの遺跡から出土した線文字Bの文書に現れるキュドニアKydōniaという地名はカニアを指すものとされている。中世にはベネチア人の支配のもとに繁栄した。1645年以降オスマン帝国の支配下に入る。1898年から15年間クレタは独立国であったが,その首都はカニアに置かれた。のちギリシアの領土となる。第2次大戦中ドイツ軍の進攻に際して町はひどく破壊されたが,それでもベネチアとトルコの影響を受けた町並みは美しい。また考古学博物館はクレタ島西部から出土した品を多く蔵している。
執筆者:池澤 夏樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報