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クノッソス Knossos

翻訳|Knossos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クノッソス
Knossos

地中海のクレタ島北岸にあった古代都市。エーゲ文明の源泉とされるクレタ文明の中心地。 1900年からの A.エバンズらの発掘,調査により,その概要が明らかになっている。最盛期にはクノッソス王ミノスがクレタ全島を統一し,東地中海の海上権を独占して,クレタは東西の諸地域と交易する海上王国となった。当時のクノッソスは,宮殿とそれを取巻く王族,貴族らの住む都心部,さらにそれを取巻く下層民の住む郊外から成る大都市であった。この繁栄は前 1400年頃終り,以後再び最盛期の繁栄を取戻すことはなかった。

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世界大百科事典 第2版の解説

クノッソス【Knōssos】

ミノス文明第一の遺跡。クレタ島のイラクリオンから内陸へ約6kmにある低い丘を中心とする。A.J.エバンズの長年にわたる発掘調査によって,宮殿をはじめ近接する住居などが姿を現し,みごとな壁画,工芸品,陶器の類が多数発見されて,エーゲ世界を支配したミノス文明の姿が明らかにされた。現在は宮殿の一部が復原され,発掘品はイラクリオン博物館に収蔵されている。この丘には新石器時代から島内最大の集落があり,初期ミノス時代末頃から島の東海岸の港湾都市に代わって有力になり,前2000年頃には旧宮殿が現れた。

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大辞林 第三版の解説

クノッソス【Knossos】

ギリシャ、クレタ島中部にある古代都市遺跡。クレタ文明の中心都市で、ミノス王の王宮遺跡(クノッソス宮殿)は迷宮として著名。1900年イギリス人エバンズが発掘。

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世界大百科事典内のクノッソスの言及

【イラクリオン】より

…ブドウ酒,皮革,セッケンなどの軽工業がある。クレタ文明の中心地クノッソスはこの町のすぐ南にあり,イラクリオンはその港であった。ローマ時代にはヘラクレウムHeracleumと呼ばれ,中世を通じてはカンディアCandiaの名で知られた。…

【エーゲ文明】より

…しかしまだ地方分立の時期だった。前2000年ころに中部のクノッソスファイストスマリアに現れる複雑な構成をもつ宮殿は,統一時代に入った証拠である。繁栄の途上に諸宮殿が同時に天災のために崩壊すると,直ちにより華麗に再建される。…

【クレタ[島]】より

…イギリスの考古学者A.J.エバンズは,このクレタ島青銅器文化を伝説の王ミノスにちなんで〈ミノス文明〉と命名した。ミノス文明は前2千年紀には華々しい宮殿文化を開花させ,クノッソス,ファイストス,マリア,そして同島東端のザクロス(カト・ザクロス)に壮大な宮殿が営まれ,第2宮殿時代の前16世紀には島内各所に地方的な館が建設された。しかし繁栄の絶頂にあった前15世紀の半ば,ミノス文明の諸拠点はクノッソス宮殿を唯一の例外として破壊を受け灰燼に帰してしまった。…

【便所】より

…【鈴木 健之】
【西洋】
 古代エジプトやメソポタミアでは,建物内部に便所が設けられた形跡がなく,用便は便器を用いて処理され,戸外の穴に捨てられるか,あるいは直接戸外に掘った穴に用を足したと考えられる。しかし,クレタ島,クノッソスの新宮殿(前17~前15世紀)では,下水道が床下にめぐらされ,浴室や水洗便所が設けられ,この時代では異例の高度の衛生設備を備えていた。古代ギリシアでは,プリエネの住宅(前3~前2世紀)に便所らしい小室が見られるが,一般的には便所はなく,やはり便器を用いることが通例だったと思われる。…

【迷宮】より

…今日の迷路パズルの起源でもある。 古代の迷宮文様は,クレタ島,クノッソスの宮殿を舞台とする神話を背景として,呪符あるいは護符としての意味をもっていた。すなわち,クレタ王ミノスの妻パシファエと雄牛との間に生まれた牛頭人身の怪物ミノタウロスは,クノッソス宮殿にダイダロスが造った迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められていたといい,アテナイの王子テセウスが,クレタ王女アリアドネの手渡した糸の導きでミノタウロスを倒して,迷宮から帰還する。…

※「クノッソス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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