Σ粒子(読み)シグマリュウシ(英語表記)Σ-particle

デジタル大辞泉 「Σ粒子」の意味・読み・例文・類語

シグマ‐りゅうし〔‐リフシ〕【Σ粒子/シグマ粒子】

素粒子の一。質量陽子の約1.3倍、電荷は正・負・中性スピンは2分の1。崩壊して弱い相互作用核子中間子に、あるいはΛラムダ粒子光子になる。記号Σ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「Σ粒子」の意味・わかりやすい解説

Σ粒子
シグマりゅうし
Σ-particle

素粒子で,ハイペロン一種。1953年 A.ボネッティらによって発見された。質量はΣ+粒子が 1189.4MeV,Σ-は 1197.4MeV,Σ0は 1192.6MeVで,電荷は+e,0,-e の 3種からなるアイソスピン 1の三重粒子。スピン 1/2,パリティ+,ストレンジネス-1。Σ+は uus,Σ0は uds,Σ-は ddsのクォーク構造をもつ。荷電Σ粒子は弱い相互作用によって平均寿命 8.0×10-11秒で核子π中間子に崩壊し,中性Σ粒子は電磁相互作用によって平均寿命 7.4×10-20秒でΛ粒子光子に崩壊する。

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百科事典マイペディア 「Σ粒子」の意味・わかりやすい解説

Σ粒子【シグマりゅうし】

ハイペロン

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世界大百科事典(旧版)内のΣ粒子の言及

【素粒子】より

…古代ギリシアのレウキッポスやデモクリトスは,物質を細かく分割していったら最後にはどうなるであろうかという問題を思索し,ついにはこれ以上分割できない最小の単位が存在するという結論に達した。このような最小の単位は〈分割できないもの〉という意味でアトムと呼ばれた。19世紀になって,イギリスの化学者J.ドルトンは,このような物質の最小の単位の存在を科学的に証明し,これに古代ギリシアの〈アトム〉という名を与えた。…

※「Σ粒子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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