ハイペロン(英語表記)hyperon

翻訳|hyperon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイペロン」の意味・わかりやすい解説

ハイペロン
hyperon

核子より重く,ストレンジネスが0でないバリオン総称。重核子または超粒子ともいい,軽いほうから順にスピン 1/2 の Λ 粒子Σ 粒子,Ξ 粒子,スピン 3/2 の Ω 粒子がある。ハイペロン弱い相互作用によって平均寿命 10-10 秒程度で崩壊し,軽いハイペロンまたは核子に転換する。強い相互作用で崩壊し,寿命の短い共鳴状態のハイペロンは励起ハイペロンと呼ばれる。核子に高エネルギー粒子を衝突させると,ハイペロンはK中間子と対になって生成される。原子核の中の陽子または中性子の1個または複数個がどれかのハイペロンと置き換った核をハイパー核という。

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