日本大百科全書(ニッポニカ) 「アイヒホルン」の意味・わかりやすい解説
アイヒホルン
あいひほるん
Karl Friedrich Eichhorn
(1781―1854)
ドイツの法学者。神学者ヨハン・ゴットフリート・アイヒホルンの子。ゲッティンゲン大学で、ピュッターとシュレツァーから国法学、帝国史、政治学を、フーゴーから歴史法学を学んだ。1803年同大学の講師を経て、1805年以後フランクフルト・アン・デア・オーデル、1811~1816年ベルリン、1817~1829年ゲッティンゲン、1832~1833年ふたたびベルリンの各大学の教授を歴任した。1834年以後は、官吏として要職につき、1847年に退官。主著『ドイツ国家―法制史』(1802~1823)によりドイツ法制史の父とされる。また、サビニーと並ぶ歴史法学派の定礎者として知られ、サビニー、ゲシェンに協力して、1814年から『歴史法学雑誌』を刊行し、自らも「ドイツ法の歴史的研究について」などの論文を寄稿した。主著に、前記のほか『ドイツ私法序説』(1823)がある。
[杉田孝夫]