アクリフーズ

共同通信ニュース用語解説 「アクリフーズ」の解説

アクリフーズ

雪印乳業冷凍食品事業が源流で1971年に事業を開始。74年に群馬工場で自社生産を始めた。2001年に雪印乳業から分社化し、「雪印冷凍食品」が設立された。その後、雪印グループによる牛肉偽装事件の影響で02年に社名を「アクリフーズ」に変更。ニチロ(当時)が03年に子会社化し、マルハニチログループの傘下に入った。ピザ空揚げなどを含めた総菜の冷凍食品を手掛け、主要な生産拠点はほかに夕張工場(北海道夕張市)がある。13年3月末時点で従業員数は682人。

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知恵蔵 「アクリフーズ」の解説

アクリフーズ

マルハニチロホールディングスの冷凍食品メーカー。東京都江東区豊洲に本社を置き、群馬工場がある群馬県邑楽郡大泉町を本店とする。2001年に雪印乳業の冷凍食品部門として分社化され「雪印冷凍食品株式会社」として発足。02年、「株式会社アクリフーズ」に改称。03年、株式会社ニチロ(現・株式会社マルハニチロ食品)に買収され、連結子会社となった。07年には株式会社ニチロの子会社であるほくれい株式会社を吸収合併し、夕張工場として稼働した。14年4月1日付で株式会社マルハニチロ水産(旧・マルハ株式会社)に吸収合併される予定となっている。
群馬工場で生産された冷凍食品を購入した客から「異臭がする」などのクレームが、13年11月から12月までにあり、その一部からマラチオンが検出された。マラチオンは有機リン系の一般園芸用殺虫剤としてホームセンターなどで販売されている。マルハニチロホールディングスとアクリフーズが検査した結果、コロッケから残留農薬の基準値の260万倍に当たる2万6千ppm(マルハニチロホールディングス公表)のマラチオンが検出された。
マラチオンの量は部分によって異なり、最も多い2万6千ppmが検出されたのは13年10月5日製造の「チーズがのび~る!グラタンコロ!」の衣部分で、この商品の具の部分からの検出量は4千ppm(同社公表)、全体の濃度は1万2734ppm(同社公表)だった。同10月23日製造の「スーパースイートコーンフライ」(同社公表2ppm)は衣が6ppm、具の部分が0ppm、同10月12日製造の「ミックスピザ3枚入り」(同社公表14ppm)は生地が27ppm、具が2ppmだった。
マルハニチロホールディングスとアクリフーズは、群馬工場に勤務する全従業員への聞き取り調査を実施。同工場で生産された全商品の自主回収を実施することを決定した。また、全国紙、地方紙など計10紙に、「お詫びとお知らせ」として、対象となる94商品のうち市販用49品目の写真を1月8日付で掲載し、回収を呼びかけた。自社のホームページでも商品の写真を紹介し、消費者に返送を要請している。
群馬県警は1月25日、アクリフーズ群馬工場の契約社員男性の1人が農薬を混入したとみて偽計業務妨害で逮捕した。マルハニチロホールディングスは同日、同社社長と同社担当常務、アクリフーズ社長が14年3月31日付で引責辞任すると発表した。

(若林朋子  ライター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「アクリフーズ」の解説

アクリフーズ

正式社名「株式会社アクリフーズ」。英文社名「AQLI Foods Corporation」。食料品製造業。平成13年(2001)「雪印乳業株式会社」から分社し「雪印冷凍食品株式会社」設立。同14年(2002)「株式会社アクリフーズ」に社名変更。本社は東京都江東区豊洲。マルハニチロホールディングス子会社の冷凍食品メーカー。ピザ・グラタン・スナックなど「AQLI」ブランドで商品展開。平成26年(2014)マルハニチロ水産(現マルハニチロ)に吸収合併。

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