日本大百科全書(ニッポニカ) 「スナック」の意味・わかりやすい解説
スナック
すなっく
snack
原義は一口、少量、簡単な食事をとるという意味。スナック食品の略で、ポテトチップス、ポップコーンなど塩味のつまみ風の一口食べ物をさすとともに、英米では簡易食堂をさすスナック・バーsnack barの略称でもある。日本のスナック・バーは大別して喫茶、食堂、酒場の3種があり、どれもおおむねカウンター式構造で客が気楽に利用できること、客席での接待は禁じられているかわり、風俗営業等取締法の適用を受けず、保健所の許可だけで営業でき、風俗営業に比べ営業時間制限が緩やかなことが特徴。第二次世界大戦後の米占領軍関係施設から日本への導入が始まり、1964年(昭和39)の東京オリンピック大会前の深夜営業規制強化をきっかけに、営業時間の自由なスナックは爆発的に増えた。
[森脇逸男]