スナック(その他表記)snack

翻訳|snack

デジタル大辞泉 「スナック」の意味・読み・例文・類語

スナック(snack)

軽い食事。軽食
スナック菓子」の略。
スナックバー」の略。
[類語](1軽食間食おやつ三時おめざヤムチャ点心口直しハイティー/(3酒場飲み屋割烹縄暖簾ビヤホールビヤガーデンパブ居酒屋クラブキャバレーバーレストラン料亭料理屋食堂飲食店飯屋喫茶店菜館飯店茶房茶店割烹店パーラーグリルカフェテリア

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精選版 日本国語大辞典 「スナック」の意味・読み・例文・類語

スナック

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] snack )
  2. 軽い食事。軽食。
  3. スナックバー」の略。
    1. [初出の実例]「学生や若もの相手のスナックふうの店しか見当らないので」(出典:私的生活(1968)〈後藤明生〉四)
  4. じゃがいも・とうもろこしなどを主材料にした軽い袋菓子。ポテトチップポップコーンなど。スナック菓子。

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改訂新版 世界大百科事典 「スナック」の意味・わかりやすい解説

スナック
snack

英語の原義は〈ジャガイモトウモロコシを主材料にして塩味を効かせた袋菓子〉のことで,ポテトチップスやポップコーンなどがこれに該当する。それが転じて,アメリカで発達した〈軽い食事をすばやく食べる食事形式〉を意味するようになり,さらに,そうした食事を,カウンターに腰掛けたり,立食いでごく簡単にすませる軽食堂(スナックバー)を意味するようになった。また1964年以降の日本では,それは夜の盛り場に軒を並べる酒場の主流を占める一形式を指示する言葉として一般的に使用されるようにもなった。これは当時,オリンピックの開催を前に,都条例が風俗営業店における深夜酒類販売を禁止したころから,バーをはじめとする酒場が,保健所の許可だけで営業できる飲食店に,たてまえ上業態を変更し,店名に〈スナック〇〇〉と冠して,事実上は従来とほとんどおなじ営業を展開したことに由来する。以来,スナックは昭和40年代に全国的に急増し,酒場といえばスナックを連想するほどに一般化した。なお1973年に発生した石油危機以後は,カラオケと呼ばれる歌の伴奏用テープが急速にスナックに普及し,それに合わせてしろうとの客が,エコーの効いたマイクで陶然と歌をうたう風景が一般化するようになった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スナック」の意味・わかりやすい解説

スナック
すなっく
snack

原義は一口、少量、簡単な食事をとるという意味。スナック食品の略で、ポテトチップス、ポップコーンなど塩味のつまみ風の一口食べ物をさすとともに、英米では簡易食堂をさすスナック・バーsnack barの略称でもある。日本のスナック・バーは大別して喫茶、食堂、酒場の3種があり、どれもおおむねカウンター式構造で客が気楽に利用できること、客席での接待は禁じられているかわり、風俗営業等取締法の適用を受けず、保健所の許可だけで営業でき、風俗営業に比べ営業時間制限が緩やかなことが特徴。第二次世界大戦後の米占領軍関係施設から日本への導入が始まり、1964年(昭和39)の東京オリンピック大会前の深夜営業規制強化をきっかけに、営業時間の自由なスナックは爆発的に増えた。

[森脇逸男]

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百科事典マイペディア 「スナック」の意味・わかりやすい解説

スナック

ポテトチップスやポップコーンなどの塩味のきいた袋入り菓子をいい,転じて,急いで食べる軽食をさすようになった。米国ではスナック・バーと呼ぶカウンター形式の軽食堂が発達しているが,本来は酒類は出さない。日本では1964年にオリンピック開催をひかえて都条例で深夜の酒類販売を禁止したため,多くの酒場が保健所の許可だけで営業できる飲食店に衣がえした。これらの店はスナックと呼ばれ,酒類と軽食を出す。最近はカラオケの装置を備えた店も多い。

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栄養・生化学辞典 「スナック」の解説

スナック

 →軽食

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世界大百科事典(旧版)内のスナックの言及

【バー】より

…そして,そこではむしろバーテンダーは脇役にまわり,ママやホステスが顧客接待の主役となった。なお,その後,1964年の東京オリンピックを契機として厳しくなった風俗営業に対する規制と取締りをのがれるために,少なからざるバーが,主として昭和40年代に,業態を飲食店の営業許可だけで開業できるスナックに転換して,今日に至っている。【高田 公理】【鈴木 晋一】。…

※「スナック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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