マルハニチロホールディングス(読み)まるはにちろほーるでぃんぐす

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

マルハニチロホールディングス(株)
まるはにちろほーるでぃんぐす

水産食品畜産保管・物流事業等を行う事業会社を統括する持株会社。2004年(平成16)4月、マルハが株式移転、持株会社マルハグループ本社設立しグループ経営体制に移行した。2007年10月、水産業界3位のニチロと経営統合し、完全子会社化した。これに伴い、マルハグループ本社はマルハニチロホールディングスに社名変更した。2008年にグループ会社を再編、子会社の分割・新設が行われた。主要事業会社には、マルハニチロ水産、マルハニチロ食品、マルハニチロ畜産、マルハニチロ物流、マルハニチロマネジメントがある。資本金310億円(2008)、売上高8448億円(2008。連結ベース)。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

マルハニチロホールディングス
Maruha Nichiro Holdings, Inc.

食品関連持株会社。水産最大手マルハの持株会社制移行に伴い,2004年マルハグループ本社として設立。2007年同業のニチロと経営統合し,現社名に変更。マルハニチロ水産,マルハニチロ食品,マルハニチロ畜産,マルハニチロ物流などの事業会社を通じ,水産物や畜産物,冷凍食品,缶詰などの生産,買い付け,加工,販売および低温食品の保管・物流などの事業を展開する。マルハは 1880年に中部幾次郎が鮮魚仲買運搬を開始したのを起源とし,1924年林兼商店として設立。1943年西大洋漁業統制,1945年大洋漁業,1993年マルハに社名変更した。総合食品企業として,漁業のほか水産加工,農畜産,冷凍業などを手がけた。ニチロは 1906年設立の堤商会前身。1914年設立の日魯漁業などと 1921年に合併して日魯漁業の商号を継承。以後多くの合併吸収を経て業界有数の大手水産会社に発展し,1990年ニチロに社名を変更。北洋漁業草分けであるが,のちに自社漁労からは撤退。開発輸入と水産物加工,冷凍食品,飼料,畜産など多角企業活動を行ない,サケ・カニ缶詰では国内トップのシェアを誇った。「あけぼの」ブランドで知られる。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 の解説

マルハニチロホールディングス

正式社名「株式会社マルハニチロホールディングス」。英文社名「Maruha Nichiro Holdings, Inc.」。水産・農林業。平成16年(2004)「マルハ株式会社」の株式移転により「株式会社マルハグループ本社」設立。同19年(2007)「株式会社ニチロ」と経営統合し「株式会社マルハニチロホールディングス」に社名変更。本社は東京都江東区豊洲。持株会社。傘下にマルハニチロ水産・マルハニチロ食品などを置く水産最大手。東京証券取引所第1部旧上場。平成26年(2014)マルハニチロ水産(現マルハニチロ)に吸収合併上場廃止

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