アサバスカ川(読み)アサバスカがわ(英語表記)Athabasca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アサバスカ川」の意味・わかりやすい解説

アサバスカ川
アサバスカがわ
Athabasca River

カナダアルバータ州中央部を北流し,同名の湖に注ぐ川。マッケンジー川水系の上流部をなす。カナディアンロッキーの分水界付近にあるコロンビア氷原に源を発し,ジャスパー国立公園を抜け,アルバータ州を南西から北東に縦断する。全長 1231km。途中には早瀬が多く,マクマレーから下流の湖までを除くと,航行は部分的に行われるにすぎない。マクマレー付近の河岸 112km以上にわたりオイルサンド (アサバスカ・タールサンド) があり,将来の豊富な石油資源として開発が進められている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アサバスカ川」の意味・わかりやすい解説

アサバスカ川
あさばすかがわ
Athabasca

カナダ西部、アルバータ州北部の川。ロッキー山脈中のジャスパー国立公園南端にあるコロンビア氷原に発し、アルバータ州を北ないし北東に流れてアサバスカ湖に注ぐ。全長1230キロメートル。河口から約240キロメートルのマクマレーまでは重要な船舶交通路となっている。アサバスカ湖からは、スレーブ川、グレート・スレーブ湖、マッケンジー川を経て北極海に通じる水路がある。下流域一帯には大量のオイルサンドが埋蔵されている。

[大竹一彦]

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