あしらう(読み)アシラウ

デジタル大辞泉 「あしらう」の意味・読み・例文・類語

あしら・う〔あしらふ〕

[動ワ五(ハ四)]《「あいしらう」の音変化》
応対する。応答する。「好みの違う客を巧みに―・う」
相手を軽んじた扱いをする。みくびって適当に応対する。「鼻で―・う」
素材や色などをうまく取り合わせる。配合する。「帽子に花を―・う」「松に梅を―・う」
[可能]あしらえる
[類語]扱う遇する処遇する待遇する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あしらう」の意味・読み・例文・類語

あしら・うあしらふ

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 動詞「あえしらう」の変化した語 )
  2. 待遇する。人を扱う。応対する。現在では、いいかげんに他を待遇するの意が強い。
    1. [初出の実例]「悪しくあしらひて、声を立てては叶ふまじと」(出典:叢書本謡曲・隠岐院(室町末か))
    2. 「与作めは、博奕(ばくち)打の大将ぢゃ〈略〉重ねて来たともあしらふな」(出典浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
  3. 景物、料理、装飾などで、物を取り合わせる、配合する。
    1. [初出の実例]「釣舟に下くさの色あしらいて〈執筆〉 浦島太郎媚た者なり」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第三九)
  4. ( アシライ会釈 ) 能楽囃子方(はやしかた)がアシライの手組みを奏する。→あしらい

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