会釈(読み)えしゃく

ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

会釈

会釈とは、軽い挨拶やお辞儀のことをいう。ビジネスマナーでは、3段階あるお辞儀の仕方のうち1番軽いお辞儀で、社内で上司や外部の方とすれ違うとき、入退出時、お客さまの前に出たり下がったりするときに用いる。角度は15度が目安とされ、頭だけでなく、背筋を伸ばして腰から上体を折り、前方に視線を落とすのが基本とされている。 なお、会釈の語源は仏教用語の「和会通釈(わえつうしゃく)」といわれている。

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デジタル大辞泉の解説

あしらい〔あしらひ〕

応対すること。あつかい。もてなし。「ひどいあしらいを受けた」
組み合わせて趣を添えること。また、そのもの。取り合わせ。「あしらいにパセリを添える」
(「会釈」とも書く)芸能の型。また、手法。
で、相手役に向き直って応対する型。
㋑能の囃子(はやし)の一。
狂言に奏する囃子。狂言アシライ。
長唄で、間拍子(まびょうし)に合わせて、自由な形で即興演奏する手法。
連句付合(つけあい)手法の一。前句の事物を取り入れた付け方。→七名八体(しちみょうはったい)

え‐しゃく〔ヱ‐〕【会釈】

[名](スル)《もと仏教語で、混乱した内容を、前後照合して意味が通じるようにする意の「和会(わえ)通釈」の略》
軽くあいさつや礼を交わすこと。また、そのあいさつや礼を示す所作。「会釈してすれ違う」「会釈を返す」
相手に心配りをすること。思いやり。斟酌(しんしゃく)。「遠慮会釈もなく割り込む」
「一国独立の為とあれば試みにも政府を倒すに―はあるまい」〈福沢福翁自伝
事情を納得して理解すること。趣旨をのみこむこと。
「之を尺度として、―もなく百般の著述を批評するをいうなり」〈逍遥・批評の標準〉
事情を説明したりすること。
「入道朝家を恨み奉る由聞こえしかども、静憲法印院宣の御使ひにて様々―申しければ」〈盛衰記・一二〉
(多く、あとに「こぼる」「こぼす」などを伴って用いる)打ち解けて愛敬のあること。また、その所作。
「―こぼして、御機嫌取りの追従顔」〈浄・振袖始〉

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大辞林 第三版の解説

えしゃく【会釈】

( 名 ) スル
〔もと仏教語〕
人に対する親しみ・好意・謝意などを表すための、軽く頭を下げたりするしぐさ。 「先客に軽く-して座に着く」
他人の気持ちを思いやること。斟酌しんしやく。 「遠慮-もない」 「何の-もなくふん縛つたり撲つたりするので/少年 潤一郎
〘仏〙 相矛盾したように思われる教説を突き合わせ、両立を可能とする深い理解を導き出すこと。会通えつう。和会わえ
会得すること。主旨を理解した上で、自分の解釈を示すこと。
礼儀にかなった応対。挨拶。 「盃のけうはい、当座の-、誠に大人しく見えければ/義経記 8
あれこれと事情を説明したりすること。 「様々-申しければ、事の外にくつろぎ給ひたり/盛衰記 12
他人に好意をもった動作や態度。愛嬌。多くあとに「こぼす」「こぼる」などを伴う。 「にこ〱ほや〱-こぼして/浄瑠璃・日本振袖始」

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精選版 日本国語大辞典の解説

え‐さく ヱ‥【会釈】

※宇津保(970‐999頃)吹上上「わが君のおほんえさくのすぢ侍らば、やすくしおもひいたること」

え‐しゃく ヱ‥【会釈】

〘名〙
① (━する) (「和会(わえ)通釈」の意) 仏語。一見矛盾しているように思われる異義、異説の相違点を掘り下げて、その根本にある、実は矛盾しない真実の意味を明らかにすること。会通(えつう)。和会。融会(ゆうえ)
※真如観(鎌倉初)「凡そ諸経論の文は、人の信により、意楽(いげふ)によって、様々の会釈(ヱシャク)をのぶる者也」
② (━する) 転じて、あれこれ思い合わせて、納得できるような解釈を加えること。
※令集解(868)公式「義云。〈略〉未知、与此条若為会釈」
※無名抄(1211頃)「予こころみにこれを会尺す」
③ (━する) 一方的でなくいろいろな方面に気を配ること。あれこれの事情を考慮に入れること。配慮。斟酌(しんしゃく)。思いやり。心づかい。
※浜松中納言(11C中)一「人の心情けなくゑしゃく少なきところも、かかる世界におはせんも恐ろしう」
④ (━する) あれこれとやむを得ない事情を説明すること。言いわけ。申し開き。
※愚管抄(1220)六「又一定(いちじょう)をとはんをりは、両方に会尺(ゑしゃく)をまうくる由の案どもにて」
※源平盛衰記(14C前)一二「静憲法印院宣の御使にて様々会釈(エシャク)申しければ」
⑤ (━する) 儀礼にかなった応対。儀礼的な口上を述べること。あいさつ。
※殿暦‐承徳元年(1097)二月三日「申時許、芟姫君御髪〈略〉別当息少将実隆・兵衛佐実行等相伴、同申慶、相逢言談、為会釈也」
※宇治拾遺(1221頃)一一「大矢の左衛門尉致経、あまたの兵(つはもの)を具してあへり。国司会尺する間致経がいはく」
⑥ あいさつ料。礼銭。
※本福寺跡書(1560頃)「この二色を堅田新在家御坊御建立の御会釈に召されつけたり」
⑦ 好意を示す応対、態度。愛想。「えしゃくこぼす(=愛敬ある様子をする)」「えしゃくこぼる(=愛敬が顔に現われる)」
※日葡辞書(1603‐04)「Yexacuno(エシャクノ) ヨイ ヒト」
⑧ (━する) ちょっと頭を下げて礼をすること。軽いお辞儀。一礼。えさく。
※浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵(1748)四「役目なれば罷通ると、会釈(ヱシャク)もなく上座に着ば」
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四「藤兵衛が彼(かの)侍に会釈(ヱシャク)すれば、本田の次郎も打うなづき」

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