アタックス(読み)あたっくす(その他表記)Crispus Attucks

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アタックス」の意味・わかりやすい解説

アタックス
あたっくす
Crispus Attucks
(1723?―1770)

1770年3月5日のいわゆる「ボストン虐殺」で、イギリス兵の銃弾に倒れた最初のアメリカ植民地人。彼は1750年ごろに主人のもとから逃亡し、当時はボストンで船乗りをしながら植民地の反英民衆運動に積極的に参加していた黒人逃亡奴隷で、先住民(アメリカ・インディアン)の血も混じっていたという。植民地の独立と自由のための闘いでの最初の犠牲者が黒人であったということは、独立革命戦争においてアメリカ黒人が果たした歴史的役割を象徴的に示している。1888年には、ボストン・コモン(ボストン中心部の公園)のなかに、彼に続いて命を失った4人の愛国者もともにたたえて、クリスパス・アタックス記念碑が建てられた。

[本田創造]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む