現代外国人名録2016 「アマルティアセン」の解説
アマルティア セン
Amartya Kumar Sen
- 職業・肩書
- 経済学者 ハーバード大学教授 元ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジ学長
- 国籍
- インド
- 生年月日
- 1933年11月3日
- 出生地
- ベンガル州サンティニケタン
- 専門
- 厚生経済学, 福祉経済学
- 学歴
- プレジデンシー・カレッジ(カルカッタ)卒,ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジ
- 学位
- 経済学博士(ケンブリッジ大学)〔1956年〕
- 資格
- 米国芸術科学アカデミー会員
- 受賞
- ノーベル経済学賞〔1998年〕,バハラト・ラトナ賞(インドの宝石賞)〔1999年〕,東京大学名誉博士号〔2002年〕,UNESCAP功労賞〔2007年〕
- 経歴
- 父親は大学教授。カルカッタのプレジデンシー・カレッジで経済学を学び、アダム・スミスやマルクスの影響を受ける。ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジに留学し、貧困・失業・搾取を経済学の基本問題として研究。1956年23歳にしてジャダプール大学経済学教授に。’57〜63年ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジ特別研究員、’63〜71年デリー大学経済学教授、’71〜77年ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授、’77〜88年オックスフォード大学教授を経て、’87年よりハーバード大学教授。’98年〜2003年ケンブリッジ大学トリニティー・カレッジ学長。発展途上国の経済を判断する際に貧困・失業・健康・分配の不平等などを分析できる理論を構築。倫理や哲学的思考によって行動を動機づけるべきとの考えをもたらした。1998年アジア人としては初めてノーベル経済学賞を受賞。2002年東京大学初の名誉博士となる。主著に「技術の選択」(1960年)、「集合的選択と社会的厚生」(’70年)、「不平等の経済学」(’73年)、「貧困と飢饉」(’81年)、「福祉の経済学―財と潜在能力」(’85年)、「経済学の再生―道徳哲学への回帰」(’87年)、「貧困の克服」(’89年)、「不平等の再検討」(’92年)、「アイデンティティに先行する理性」(2005年)、「アイデンティティと暴力」(2006年)、エッセイ「議論好きなインド人」(2005年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報