日本大百科全書(ニッポニカ) 「アモス書」の意味・わかりやすい解説 アモス書あもすしょThe Book of Amos 預言者アモスのことばを集めたもので、『旧約聖書』の十二小預言書の一つ。預言文学のなかで最古のものである。アモスは繁栄の陰に広がる支配層の横暴と堕落を批判、神の審判を宣告し、神の正義に戻ることを求めた。本書は、神の審判を確信するに至った五つの幻(イナゴ、火、測り縄、果実籠(かご)、神殿の破壊)の記事(7~9章)と各地で語った審判のことばがおもな内容である。[木田献一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例