アラウカリア(その他表記)Araucaria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラウカリア」の意味・わかりやすい解説

アラウカリア
Araucaria

ナンヨウスギ科針葉樹の1属で,南半球に特産する。原始的な形態をもつことと,中生代には北半球を含めて広く世界に栄えていたことを示す化石があることで,系統学上注目され,現生の針葉樹類と,その系統上の祖先とみられる石炭紀のコルダイテス類とをつなぐものとする見解もある。雌雄異株で,雌花雄花とも大きな球形に近い花序をなし,雄花のおしべでは葯 (やく) の数が多いこと,雌花では逆に珠鱗上につく胚珠が1個しかないこと (マツ科では2個) などが特徴的である。現生種としてはチリ,アルゼンチンなどに生じるチリマツ A. araucana,ノーフォーク島に産するノーフォークマツ A. heterophylla,ブラジル産のパラナマツ A. brasiliensisなどがあり,特にノーフォークマツは世界各地で公園などに栽植されている。日本でも沖縄などでこの木が庭木となっているのをよく見かける。

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最新 地学事典 「アラウカリア」の解説

アラウカリア

学◆Araucaria

裸子植物球果類のナンヨウスギ科ナンヨウスギ属。果鱗複合体は種鱗と包鱗が癒合し,種子を各1個つける。現生種は南半球だけに約18種が点在する。化石は三畳紀後期から出現ジュラ紀には最も多様化し,白亜紀後期まで両半球に広く分布した。日本にも白亜紀には普通で,北海道の蝦夷層群からは,球果・枝・材が多産する。

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